「ライオンのおやつ」とは?
ライオンのおやつとは2021年6月27日日曜夜10:00スタートのNHK BSプレミアム連続ドラマです。
主人公・雫は余命宣告を受け、ある島にある人生の最後の日々を生きる人々が集まるホスピスにたどり着きます。そのホスピスには入居者がリクエストできる「おやつの時間」がありー。
土村芳、竜星涼、鈴木京香といった役者陣が、残り少ない人生を生きる人間の葛藤や思い、命の輝きや出会いのすばらしさを描きます。
原作は小川糸の同名小説「ライオンのおやつ」で2020年本屋大賞第2位を受賞し話題になり、2021年現在で販売部数は20万部を超えています。
原作は小川糸の同名小説「ライオンのおやつ」
作者 | 小川 糸 |
発売年月 | 2019年10月 |
ページ数 | 255ページ |
出版社 | ポプラ社 |
原作のストーリー
人生の最後に食べたいおやつは何ですか――
若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。
ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。
――食べて、生きて、この世から旅立つ。
すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008212.html
「ライオンのおやつ」のあらすじ
主人公は余命宣告を受けた雫
とある美しい島にあるホスピス「ライオンの家」。このホスピスには様々な病で余命宣告を受けた人々が集まり、人生最期の日々を過ごしている。29歳の主人公・雫(演:土村芳)も若くして余命を告げられ残りの日々を「ライオンの家」で過ごすことに決めた。
フェリーに乗って島に着く雫。「ライオンの家」へ向かう途中、美しい緑の風景を見ながら思いを馳せる。雫は幼い頃に両親を亡くし育ての親は叔父という、複雑な家庭環境だった。そのため叔父夫婦との関係はうまくいっておらずギクシャクしたまま内緒でこの島へやってきてしまったのだ。
そんな雫の心残りとは反対に島はとても美しく、静か、まるで絵日記のような穏やかで時間が流れている。
ライオンの家の個性豊かな仲間たち
ライオンの家にはホスピスの管理人・マドンナや個性の強い仲間たちが雫を待っていた。
農業に打ち込む島の青年・田陽地(タヒチ)との淡い恋の予感も・・。
またライオンの家には毎週日曜日に入居者が自分の思い出のおやつをリクエストできるティータイム「おやつの時間」があるというのだが雫はリクエストしたいおやつを決められずにいる。
日々を過ごし、食べて、生きて、そして旅立つ。
雫も仲間とぶつかり合い、泣いたり笑ったりしながら「ライオンの家」で最期の時間を過ごすのだった。人生最期の特別な時間に何を感じ、何を見つけ、そして何を残すのか・・。
すべての人にいつか訪れる日々をあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。
「ライオンのおやつ」の放送日は?
「ライオンのおやつ」は2021年6月27日日曜夜10:00スタートのNHK BSプレミアムドラマです。
「ライオンのおやつ」各話のあらすじとネタバレ
「ライオンのおやつ」第1話
余命宣告された主人公とホスピスに暮らす人々の出会いと絆を描く。
雫(土村芳)は余命宣告を受け、美しい島にあるホスピス「ライオンの家」に入居。
マドンナ(鈴木京香)という女性が切り盛りする施設には、個性豊かな仲間たちが入居していた。
そんな中、雫はアシタバの栽培を行う田陽地(竜星涼)と出会う。
https://thetv.jp/program/0001001872/1/
余命宣告された雫(土村芳)は、美しい島にありマドンナ(鈴木京香)が切り盛りする「ライオンの家」というホスピスに入居する。家族とぎくしゃくした関係だった雫は出発前東京の家を訪ねるが、本当のことが言えなかった。
ライオンの家で飼われている犬の六花を散歩させている途中、島で明日葉の栽培をしているタヒチ(竜星涼)とで出会う。元気で明るい島の青年タヒチといろいろと話しているうちに少しずつ恋心を抱いていく。
ライオンの家では定期的にゲストの人たちの想いでのおやつを食べる時間がある。その日に出されたおやつは「チョココロネ」。リクエストしたのは雫の部屋の前の住人六花の飼い主。チョココロネのように最後まで人生を味わい尽くす。つまり「最後までちゃんと生ききる事」が願いだった。
ある日タヒチと飲みに行った帰り道、雫は今までつまらない人生を送った、自分に正直な人になりたかったと告白する。しかしタヒチに「終わっていない、雫さんは変われます」
と言われ、雫は変わりたい、「最後までちゃんと生ききる」とつぶやいた。
「ライオンのおやつ」第2話
雫(土村芳)は、マドンナ(鈴木京香)らとの「ライオンの家」での生活が続く中、田陽地(竜星涼)への淡い思いから、もう少し生きていられたらという自分の思いに気付く。
すると、入居者のタケオ(綾田俊樹)は雫を気遣い、“最後のデート”に誘う。
一方、弘人(石丸幹二)は、連絡の取れない雫を心配する。
https://thetv.jp/program/0001001872/2/
準備中
「ライオンのおやつ」第3話
雫(土村芳)は「ライオンの家」の仲間の一人で、人生の残り時間の少ない少女・ももちゃん(渋谷南那)と天国の話をしながら過ごしていた。
ある日、雫は田陽地(竜星涼)から純(柳生みゆ)という仲の良い女性を紹介され、落ち込む。
そんな中、ももちゃんの容体が悪化し、雫らはももちゃんの夢のために力を合わせる。
ライオンの家住人のももちゃんと雫が天国の話をしている。
ももは天国に行っても知っている人がいないから不安なので天国に行ったら雫にお友達になってと頼む。雫は六花の散歩でタヒチの所に出かけるが、若い元気な女の子を紹介された雫はとてもショックを受けている。
ももとの別れの日が近づいている中、兄はももを助けてくださいと神頼みをしている。ももの母は泣きじゃくり、それでもライオンの家に入れて良かった。みんなに良くしてもらってももは喜んでいると雫へ話す。
いつかイルカと一緒に泳ぎたいと言っていたももの為に兄は部屋を海の中にいるような飾りつけをして喜ばせた。雫も持っていたイルカのぬいぐるみをプレゼントした。ももは正直な気持ちを雫とマドンナに打ち明けた。「本当はまだ病気が治るんじゃないかと期待していた、偽物の海も、もう泳げないのかと思ったら悲しかった。だけど悲しいよりうれしいが大きい、みんながももを喜ばせようとしてくれるのが本当にうれしいと。
とうとう旅立ちの日、ももは雫へ「またね」といって目を閉じた。そんな中雫の父は、仕事も辞めアパートも引っ越していた雫を心配していた。
「ライオンのおやつ」第4話
雫(土村芳)は残り時間が少なくなり、弘人(石丸幹二)に自分の病状を伝えていないことや、田陽地(竜星涼)との関係に思い悩む。
心を曇らせる雫にマドンナ(鈴木京香)はそっと寄り添う。そんな中、マドンナや他の入居者らに怒鳴り散らし、困らせる新しい入居者・先生(三浦浩一)が「ライオンの家」にやって来る。
https://thetv.jp/program/0001001872/4/
島での生活が続いて、雫の気持ちも曇りがちだった。そんななか新しい入居者が「ライオンの家」にやって来た。その名は「先生」(三浦浩一)。何もかも気に入らず怒鳴りまくり周りを不快な気持ちにさせていた。その上、妻までやって来たが離婚届を先生へ渡し帰っていく。部屋にこもりっきりでご飯もろくに食べなかった。
ある日のおやつの時間、本日のリクエストはレーズンサンド。「先生」のリクエストで妻との思い出のおやつだった。その夜雫は無口な先生へ自分の今の気持ちを話した。先生も本当の気持ちを雫へ話し始めた。「人の幸せはどれだけ周りの人を笑顔にさせられるか」だと。雫も「もう甘えるのは止める」と呟く。先生も今まで苦しめてきた妻との別れを決意する。雫も何か決心がつきタヒチの元へ行き「死ぬのは雫なのだからやりたいようになれ」と背中を押してもらう。
その夜雫は父へ電話をして、自分の余命があとわずかだという事を父へ告げもう会えないことを伝えた。側で聞いていたマドンナは雫を抱きしめた。
「ライオンのおやつ」第5話
雫(土村芳)から重い病気であることを打ち明けられた弘人(石丸幹二)は、妻の早苗(西田尚美)と娘の梢(新井美羽)と共に「ライオンの家」にやって来る。
弘人の再婚をきっかけに、ぎくしゃくした関係になってしまった雫ら家族は、初めて本当の思いをぶつけ合う。そんな中、雫の体力が少しずつ低下していく。
https://thetv.jp/program/0001001872/5/
雫から重い病気であると告げられた父・弘人(石丸幹二)は、妻の早苗(西田尚美)と娘の梢(新井美羽)とともにライオンの家を訪れる。少しずつ体力が低下しつつある雫だったが、これは神様がくれた最後のチャンスかもしれないと、本当の気持ちを打ち明けようとする。今までどことなく打ち解けられなかった雫と早苗は二人で海岸沿いへ散歩に出かけた。雫の方から早苗への気持ちを正直に伝え、早苗もそれに応えた。腹の底から言いたいことが言えた雫は、父の事宜しくお願いしますと早苗へ告げた。続いて弘人と親子水入らず、雫は耳かきをしてもらいながら思い出話をする。次の日のおやつの時間。リクエストは雫のミルクレープ。祝ってもらってばかりだった誕生日、初めて父の誕生日で手作りのミルクレープを作り父親へ食べさせたエピソードが読まれた。みんながおいしいおいしいと食べる中弘人は声を出して泣いた。そして会うのはこれが最後にしてほしいという雫の思いを弘人たちは受け止めた。
家族に本当の気持ちを話せた雫は、背中を押してくれたタヒチへ報告する。そしてまだ死にたくないという気持ちをぶつけ、タヒチへキスをした。
「ライオンのおやつ」第6話
雫(土村芳)は、少しずつ衰弱が進み、ベッドの上から動けなくなっていた。マドンナ(鈴木京香)は雫の傍らで、日々の出来事を語り掛ける。そんな中、入居者のマスター(モロ師岡)は病の進行が遅く、「ライオンの家」を出ようかと悩む。一方で、マスターの息子・直弥(萩原利久)も将来のことで悩んでいた。
https://thetv.jp/program/0001001872/6/
雫は徐々にベッドから動けなくなっていた。ライオンの入居者はそれぞれ、何かにつけて雫の部屋を訪れ、雫は普段より忙しくなってしまった。しかしみんなの顔を見ると安心するという。それからはマドンナさんがみんなの話を雫へ話すことに。
マスターは病気の進み具合がゆるやかなので、今のうちにライオンの家を出ること考え始める。その息子直哉は大学卒業後の進路について悩んでいた。そしてシマは体調を崩し舞一人でキッチンに立つ。そんな中おやつの時間で、シマの食べたいおやつが当たる。シマは母が妹である舞ばかり可愛いがっているように思えて、母の作った牡丹餅を独り占めしたかった過去が明らかになる。内定先が決まりホッとした面持ちの直哉だったが、島で生き生きと働くタヒチを見かけ、自分のやりたいことを模索し始める。そしてライオンの家の人たちをみて、元気になる食事を作りたいので働かせてほしいと志願した。実務経験を重視したマドンナさんだったが、その熱意に負けたシマさんがこの子を育て上げると張り切って言った。
そしておやつの時間。マスターの食べたかった“カヌレ”が当たった。それを機にマスターはライオンの家を去った。
「ライオンのおやつ」第7話
雫(土村芳)の病状が進行していく。そんな中、「ライオンの家」の入居者の粟鳥洲(和田正人)は純(柳生みゆ)への思いを募らせ、病人であるにもかかわらず、彼女に近づくために頑張っていた。奮闘する粟鳥洲の姿に雫も応援する気持ちになり、命の終わりが近くても人の気持ちは弾み、そして温かくなることを知る。
https://thetv.jp/program/0001001872/7/
雫はほとんどベッドの中で過ごしていた。そんな中粟鳥洲さんは、ジュンさんに人生最後の恋をしていた。粟鳥洲さんは雫へ、「傷付いても笑ってよ、そういう風に生きると決めた。生きていなきゃ失恋できない。死ぬからってあきらめたくない。」そしてジュンさんは粟鳥洲さんへ、別れが近い人を好きになるのは辛いし、やりたいことも沢山あるのでと正直な気持ちを伝えた。すると粟鳥洲さんは、最後に良い恋をさせてくれてありがとうとジュンさんへ伝えた。
今日のおやつはシスターの想いでの芋羊羹。若い頃のシスターはあまり旦那さんのことが好きではなかった。親同士が決めた結婚に反抗していたのだという。旦那さんはよく芋羊羹を買ってきてくれて、生まれ変わってもまた一緒になりたいと言う夫だったが、返事をしなかった。今となっては後悔していてまた生まれ変わったら芋羊羹を一緒に食べたいと日記に綴られていた。その夜雫の元に粟鳥巣さんがやってきて、亡くなる瞬間まで一生懸命生きれば人生を全うしたことになる。思い出して笑われるような人生がいいと話す。
「ライオンのおやつ」第8話
雫(土村芳)は、とうとうベッドから起き上がることができなくなり、遠のく意識の中で「ライオンの家」の入居者ら大切な人たちと心の中で再会する。マドンナ(鈴木京香)は、雫のために最後のおやつを作り、雫の口元にそれを運ぶが、静かに来るべき時がやってくる。そして雫がいない世界に、小さな奇跡が起きる。
https://thetv.jp/program/0001001872/8/
雫は出ない声を振り絞るようにマドンナに「蘇」が食べたいと伝える。雫はもうろうとする意識の中で、いろいろな夢を見ていた。小さい時に生き別れた母との再会で楽しくアイスクリームを食べながらおしゃべり。ずっと見守っていた、頑張って最後までちゃんと生ききった、偉いよと抱きしめられた雫はとても幸せそうだ。次に夢で出会ったのは、六花の前の飼い主、なつこさん。なつこさんの「最後まで生ききる、チョコがたっぷり詰まったコロネのように人生も端まで味わい尽くす
という言葉が胸に刻まれているという雫。達成できそう?と聞くなつこさんに雫は「はい」と答えた。「蘇」をなんとか作り終えたマドンナ。雫の口に少し運ぶと雫は最後の力を振り絞り「ごちそうさまでした」と、満足そうな表情で小さくつぶやいた。そしてタヒチは六花とともに空に向かって大きく手を振り、「また会いましょう」と叫ぶと、雫は天へ召されていった。マドンナは「良い旅を」と雫を送り出した。
その後ライオンの家では不思議なことが起きる。「先生」「シスター」「シマさん」三人が同時に「明日葉モンブランを食べる夢」を見ていた。夢の中で雫はタヒチの作った明日葉のモンブランが食べたいとリクエストしていたのだ。もしかしたら雫の置き土産かもしれない。雫のいない世界でライオンの家に小さな奇跡が起こった。
「ライオンのおやつ」の登場人物&キャスト紹介
海野雫(演:土村芳)
29歳という若さで余命を宣告され家族に内緒で「ライオンの家」へ。
ホスピスの個性的な仲間や、田陽地と出会い毎日が少しずつ豊かに彩られていくことに。
原作から感じる限りない優しさと温もりに感動。主人公とは同世代の土村芳
「原作を読ませていただいて、ライオンの家がある島での切なくも穏やかに流れていく時間やそこに関わる人達の姿、作品から感じる限りない優しさと温もりで胸がいっぱいになりました。」とコメントしています。また今まで当たり前だと思っていた日々が有限だということ・そして何気ない毎日がどれだけ尊いかを時間したと語る土村芳さん。
「余命宣告を受けた女性の心の変化」という難しいテーマをどう演じてくれるのか楽しみです。
田陽地(演:竜星涼)
ホスピス「ライオンの家」がある島に住む青年。明日葉の栽培に毎日汗を流し夢を持っている。
ひょんなことから雫と知り合。雫にとって大切な人となる。
マドンナ(演:鈴木京香)
「ライオンの家」の管理人で全ての出来事を暖かく見守る人物。入居者の人生の最期の日々に寄り添う。
粟鳥洲友彦(演:和田正人)
「ライオンの家」の入居者の1人。
陽気でいつも明るく冗談ばかり言っている。
狩野シマ(演:かとうかず子)
「ライオンの家」で食事を担当している。
「おやつの時間」で入居者たちから依頼されるおやつ作りに腕をふるっている
「ライオンのおやつ」その他の登場人物&キャスト
狩野舞(演:濱田マリ)
・・・「ライオンの家」のスタッフで食事を担当している。狩野シマ(演:かとうかず子)の妹。
坂口早苗(演:西田尚美)
・・・雫の育ての親・弘人(演:石丸幹二)の妻。雫と打ち解けられずに微妙な関係。
坂口弘人(演:石丸幹二)
・・・雫の育ての親であり雫の叔父にあたる。両親を亡くした雫に深い愛情を注いできた。チェロが趣味。
「ライオンのおやつ」の相関図
準備中
「ライオンのおやつ」の概要・スタッフ
タイトル | ライオンのおやつ |
放送開始日 | 2021年6月27日(日)よる10時スタート |
原作 | 小川糸『ライオンのおやつ』 |
脚本 | 本田隆朗 |
脚本監修 | 岡田惠和 |
音楽 | 遠藤浩二 |
出演 | 土村芳 竜星涼 和田正人 かとうかず子 濱田マリ 西田尚美 石丸幹二 鈴木京香 |
制作統括 | 谷口卓敬(NHK) 熊谷理恵(大映テレビ) |
演出 |
永田琴 進藤丈広 |
コメント