ラストフレンズ とは
「ラスト・フレンズ」はフジテレビ系列で2008年の4月10日から同年の6月19日の間、放送されていたドラマです。
主演の長澤まさみさんを始め、上野樹里さんや瑛太さんなどの若手人気俳優たちを迎え、シェアハウスで暮らす男女の悩みや、恋心が描かれています。
DV、性同一性障害、セックス恐怖症などに悩む彼らの姿を真正面からとらえ、それぞれが問題を乗り越え、前向きに未来に向かう姿を描き出したヒューマンドラマです。
主人公の美知留は同棲を始めた恋人の宗佑にDVを受け、職場でもいじめにあいます。そんな彼女の親友で誰にも言えない秘密を抱える瑠可と、とあるトラウマからセックス恐怖症になったタケル。3人はやがてシェアハウスで共に暮らし始めます。
そして彼らは次第に人のぬくもりを知り、人と関わることの大切さを知っていきます。
「ラストフレンズ」各話のあらすじとネタバレ
第1話「誰にも言えない悩みDV、妊娠、禁断愛」
暴力やセックスなど問題を抱えた若者たちの苦悩を描く。美容師・美知留(長澤まさみ)は、恋人・宗佑(錦戸亮)と同棲を始めた。
そんな中、美知留は学生時代の親友でモトクロスの選手・瑠可(上野樹里)と再会する。だが、瑠可からのメールを、宗佑は男だと誤解。
激高した宗佑に暴力を振るわれた美知留はおびえる。
*ザテレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000004058/plot/
美知留の回想から始まった物語。現在の彼女はお腹に赤ちゃんがいるようなので、一体何があったのか、父親は誰なのか?と冒頭から謎がいっぱいです。
ショートカットでボーイッシュな瑠可を演じる上野樹里さんがとにかく格好良くて素敵でした。彼女には人に言えない秘密があるようですが、寝ている美知留にキスしたということは同性愛者なのでしょうか。
美知留の恋人・宗佑の豹変ぶりとDVには恐怖を感じたほどでした。それだけ錦戸亮さんの演技が上手いということなのでしょう。
波乱の展開を感じさせる第1話で、次回も楽しみです。
第2話 「命がけの秘密」
美知留(長澤まさみ)は宗佑(錦戸亮)に暴力を振るわれ、瑠可(上野樹里)が住むシェアハウスに逃げ込んだ。
だが、未練がある美知留は、職場に迎えに来た宗佑の元に帰る。
そんな中、瑠可はモトクロスの選手権への出場が決まる。タケル(瑛太)は、美知留を観戦に誘うが、宗佑を気にする美知留は、行けないと断る。
*ザテレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000004058/plot/
さらに美知留に対する束縛が強くなった宗佑。美知留を殴るだけでなく、職場の美容院で男性客の髪を切らないよう脅しをかけるなど、異常すぎます。
そんな中、美知留が何とか瑠可のモトクロスのレースを見に行くことができて良かったです。調子の良かった瑠可が転倒してしまって残念でしたが、無事だったのは美知留のおまもりのおかげかもしれませんね。
そしてついに宗佑と瑠可が遭遇。美知留に暴力を振るう宗佑に怒り「あたしの美知留に触るな」と口走ってしまった瑠可。彼女の想いは美知留に知られてしまうのでしょうか。
第3話 「命を削る想い」
瑠可(上野樹里)は、宗佑(錦戸亮)が美知留(長澤まさみ)に暴力を振るう現場を目撃し、止めに入るが、二人は痴話げんかだと言い張る。
瑠可は美知留に忠告するが、美知留は宗佑を擁護。
瑠可は自分の無力さを感じる。そんな中、宗佑との約束を守り、男性客を接客したくないと上司に告げた美知留は、雑用係に降格に。
*ザテレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000004058/plot/
宗佑をかばう美知留は、DVや束縛を愛情だと勘違いしているようで、やきもきしてしまいます。宗佑に会うまで誰にも愛されたことがなかったという美知留の言葉に、傷つく瑠可が切ないです。
傷ついた美知留を、瑠可とタケルがドライブに連れ出してくれてほっとしました。しかしついに宗佑は美知留に瑠可に会うなとまで言い出します。卒業アルバムの瑠可に×をつける宗佑が怖すぎました。
瑠可を悪く言われて宗佑に反抗するものの、酷い暴力を受けた美知留。瑠可たちは彼女を救うことができるのでしょうか?
第4話 「引き裂かれた絆」
美知留(長澤まさみ)は宗佑(錦戸亮)の暴力に耐えかね家を出た。
瑠可(上野樹里)は、美知留をシェアハウスにかくまい、宗佑としばらく離れるよう諭す。だが、携帯の留守電に残された宗佑の謝罪の言葉を聞いた美知留は心が揺れる。
そんな中、宗佑は美知留が瑠可の元にいると確信し、瑠可を尾行し始める。
*ザテレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000004058/plot/
美知留がシェアハウスにとどまることになり、ほっとしました。さんざん暴力をふるっておきながら、もう殴らないから、と優しい言葉で美知留を連れ戻そうとする宗佑が怖いです。
林田にキスされて傷つく瑠可に、そっと寄り添うタケルが素敵でした。彼も辛い過去を持っているから、人の痛みが分かるのでしょうか。瑠可に心を寄せているらしいタケルの、彼女を守るという決意にぐっときました。
美知留の口から宗佑の気の毒な過去が語られましたが、ついほだされて彼の元に戻ってしまうのではないかとハラハラしてしまいます。
第5話「衝撃の一夜」
美知留(長澤まさみ)は瑠可(上野樹里)に隠れて、風邪をひいた宗佑(錦戸亮)の看病をする。
宗佑に立ち直ってほしい美知留は、シェアハウスに移り住み、宗佑と距離を置くと決意する。瑠可は美知留の未練に気付き、実家で食事会を開き、美知留を元気づける。
だが、美知留は連絡が途絶えた宗佑が気になり家を訪ねる。
*ザテレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000004058/plot/
美知留が宗佑の言いなりにならず、毅然と彼を諭したことにほっとしました。それなのに、結局宗佑の元に戻ってしまう彼女の弱さがもどかしいです。
小倉の態度に荒れて酔っ払い、タケルに誘いをかけるエリ。それを突き飛ばして拒絶してしまうタケルは、一体どんなトラウマがあるのでしょう。
瑠可が美知留に相手が誰とは言わず、好きな人がいると話した場面が切なかったです。やっぱり彼女は性同一性障害で苦しんでいたのですね。
自殺をほのめかして美知留を取り戻そうとする宗佑の卑怯なやり方には、腹が立ってしまいます。
第6話「命がけの逃避行」
美知留(長澤まさみ)は宗佑(錦戸亮)の元に戻る。
ショックで無理に明るく振る舞う瑠可(上野樹里)の心中を察したタケル(瑛太)は美知留の元へ。
美知留は宗佑に行動を監視され、逃げる気力もなくしていた。見かねたタケルは再びシェアハウスに美知留を連れてくる。
だが、複雑な心境の瑠可は美知留を避けてしまう。
*ザテレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000004058/plot/
宗佑の元に戻った美知留に失望してしまった瑠可。そんな彼女の代わりに、タケルが美知留を連れ出してくれて良かったです。案の定宗佑の束縛がひどく、仕事も辞め家に閉じ込められている美知留が痛々しすぎました。
そして瑠可の実家に彼女が性同一性障害であることをほのめかす手紙を投函する宗佑は、やっぱりどうかしています。
瑠可がやっとタケルに自分の秘密を打ち明けようとしたのに、彼女に告白するタケルはタイミングが悪すぎます。仕方ないけれど、もどかしい気持ちです。
第7話「残酷な現実」
タケル(瑛太)が瑠可(上野樹里)に告白をした。
思いに応えられない瑠可は美知留(長澤まさみ)を好きになるようタケルに勧め、モトクロスの監督・林田(田中哲司)に恋人のふりをしてもらう。
そんな中、美知留は宗佑(錦戸亮)に別れ話を切り出す。瑠可を逆恨みした宗佑は、瑠可を中傷する文書をばらまく。
*ザテレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000004058/plot/
タケルに告白されたことで、彼に秘密を打ち明けられなくなった瑠可。それだけでも気の毒なのに、美知留がタケルに告白するのを聞いてしまうなんて、切なすぎました。
美知留が宗佑にちゃんと別れを告げられたのは良かったですが、宗佑の方は彼女が戻ってくると確信しているようで、気になります。
母親に育児放棄されているらしき男の子・直也にだけは優しい宗佑は、彼をかつての自分に重ねているのでしょうか。踏切に入った直也を助けようと、宗佑が飛び出していった場面は衝撃でした。
第8話「最後の手紙」
美知留(長澤まさみ)はタケル(瑛太)に恋心を抱き始める。
そんな中、シェアハウスに宗佑(錦戸亮)から、けがで入院したと美知留あての手紙が届く。瑠可(上野樹里)は相手にしないが、エリ(水川あさみ)は美知留に内緒で宗佑の入院先へ。
一方、悩みを打ち明けられず苦しむ瑠可は、シェアハウスを出る決意を固める。
*ザテレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000004058/plot/
直也を助けて負傷した宗佑。直也を通じて彼が美知留に届けようとした手紙は、愛を信じないエリの心を打ったようですが、あの宗佑が簡単に改心したとは思えません。
瑠可がパソコンで性転換手術について検索していたのを知り、それをタケルに相談してしまうエリは、ちょっと考えなしのような気がします。苦悩の末、シェアハウスを出る決意をした瑠可が、あえて美知留に冷たい態度を取るのが切なすぎました。
瑠可が秘密を打ち明けた手紙を読み、それでも彼女を支えたい、と抱きしめたタケルが感動的でした。でも宗佑が病院を抜け出し、また一波乱が起こりそうです。
第9話「君の命」
シェアハウスを出た瑠可(上野樹里)が久々に美知留(長澤まさみ)らを訪問する。
美知留は、タケル(瑛太)に心を許す瑠可を見て、二人の仲を誤解する。そんな中、シェアハウスにタケルの姉・優子(伊藤裕子)がやって来る。
一方、エリ(水川あさみ)は宗佑(錦戸亮)が入院する病院へ。すると宗佑が突然姿を消したと分かる。
*ザテレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000004058/plot/
タケルに本音を話せたことで前を向けるようになった瑠可の姿にほっとします。タケルは友人として瑠可を支えることにしたようですが、二人が付き合っていると思っている美知留は本当に鈍感です。
目の前にあらわれた宗佑に、他に好きな人がいると話してしまう美知留。それがタケルだと気づいた宗佑が、彼を階段から突き落とし、何度も殴る場面が怖すぎました。
そして宗佑のもとに乗り込んだ瑠可
第10話「最終章・愛と死」
瑠可(上野樹里)の性同一性障害が雑誌で報じられる。
タケル(瑛太)は美知留(長澤まさみ)にも直接打ち明けるように瑠可を説得するが、美知留に恋心を抱く瑠可は傷つけたくないからと拒否。
だが、美知留は二人の会話を立ち聞きしてしまう。瑠可の気持ちに応えられない美知留は、シェアハウスを出て実家に戻る。
*ザテレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000004058/plot/
何とか宗佑から逃げ出したものの、深く傷ついて涙を流す瑠可に胸が痛みます。タケルに美知留に本当のことを言わないのかと聞かれ、彼女にだけは言えないと話す瑠可も切ないです。
タケルと瑠可の会話を偶然聞き、ついに彼女の想いを知ってしまった美知留の混乱ぶりも痛々しいです。宗佑に会いに行ってしまう美知留にハラハラしましたが、瑠可やタケルを守りたいという彼女の決意が、宗佑の心を動かしたようです。
今までひどいことをして来た宗佑ですが、まさか自殺を図るとは思わず、衝撃を受けました。
第11話 「未来へ」
美知留(長澤まさみ)は、ひそかに東京を離れ、以前、母・千夏(倍賞美津子)と暮らしていた港町へ。
知り合いのつてで旅館で働き始めるが、その矢先に妊娠が発覚する。家族の愛情を求めていた美知留は産む決意を固める。
一方、タケル(瑛太)は、美知留を思う瑠可(上野樹里)の気持ちを察し、瑠可と美知留を捜し始める。
*ザテレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000004058/plot/
自ら命を断ってしまった宗佑。遺書からは彼なりに美知留を愛していたと分かりますが、死んでしまっては何も解決にならないのではないでしょうか。
瑠可が家族や友人たちに自分の性同一性障害を明かし、彼女らしく生きられるようになって良かったです。一方で宗佑の死の責任を感じたのか、一人姿を消し海に入ろうとした美知留にハラハラさせられました。
親切な女性に助けられ、自分の妊娠を知った美知留。もう一人だけの命ではないと知り、宗佑の子を産んで育てる決意をした彼女に心を打たれました。
そんな彼女を瑠可とタケルが探しだし、無事に生まれた赤ちゃんと共にシェアハウスで暮らすことにしたラストにほっとさせられました。彼らの未来が幸せで穏やかであるように祈りたいです。
【ラストフレンズ】人物相関図
【ラストフレンズ】の登場人物&キャスト紹介
藍田美知留(長澤まさみ)
明るく一生懸命な性格だが、優柔不断で流されやすい面もある。
両親の離婚により母子家庭で育ち、美容院のアシスタントの仕事では先輩のいじめにあう。恋人の宗佑と同棲を始めたものの彼の暴力に耐えかね、親友の瑠可が住むシェアハウスで暮らし始める。
やがてシェアハウスで共に暮らすタケルに惹かれて行く。
岸本瑠可(上野樹里)
美知留の学生時代の親友で、モトクロスの選手として全日本大会で優勝を目指す。
ボーイッシュではっきりした性格だが、優しく面倒見が良く周りから慕われる。
強がっているが傷つきやすい面もあり、美知留のこととなると暴走してしまう。誰にも言えない悩みを抱えている。
水島タケル(瑛太)
ヘアメイクアーティストを目指している、シェアハウスの住人。
誰に対しても優しく、自分よりも他人を優先する。
中性的な雰囲気のためゲイだと誤解されたりもするが、実は過去のトラウマにより女性と触れ合うことに恐怖心を持っている。
及川宗佑(錦戸亮)
美知留の恋人で、区役所で児童福祉の仕事をしている。
頭が良く、誰に対しても人当たりが良いが、同棲後は美知留への異常な独占欲を見せDVを行うようになる。
美知留をシェアハウスに住まわせた瑠可やタケルに敵意を持っている。
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