リーガルV ~元弁護士・小鳥遊翔子~ とは
『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』は、テレビ朝日系木曜ドラマ枠で2018年10月11日から同年12月13日まで放送されたテレビドラマです。
大手法律事務所「Felix & Temma法律事務所」に勤務していた弁護士・小鳥遊翔子はある理由から弁護士資格剥奪という処罰を受けてしまいます。
弁護士資格を失った翔子は、小さな法律事務所の管理人となりますが、弁護士資格がないことを口実に元ワケありの人物たちをパラリーガルとして雇い、強引なやり方でこき使っていきます。
民事訴訟で厄介な案件が次々と舞い込む中、翔子はかつて所属していたFelix & Temma法律事務所と対峙してくことに。
果たして弱小法律事務所=京極法律事務所は圧倒的な力を誇るFelix & Temma法律事務所に勝つという奇跡を起こすことができるのか?!
ハラハラドキドキ、時にはスッキリする弁護士ドラマです。
「リーガルV ~元弁護士・小鳥遊翔子~」各話のあらすじとネタバレ
第一話 『痴漢裁判300億円!?絶対に勝つ女』
元弁護士・翔子(米倉涼子)が正義のために戦うリーガルドラマ。
大手事務所を首になった翔子は、ペーパー弁護士の京極(高橋英樹)、気弱な弁護士・青島(林遣都)らをスカウトし新事務所を設立。
ある日、青島は痴漢を疑われた会社員・安田(児嶋一哉)を助けようとするが、詳細を聞いた翔子は弁護を断る。
ザ・テレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000945422/1/
まず、タイトルからインパクトのある作品です。というのも同じ木曜9時のドラマ枠で放送されていた人気シリーズ『ドクターX』とそっくり!主演も米倉涼子さんと、どちらも魅力的な女性を熱演。脚本こそ違うものの、なんと制作スタッフも同じ人が多いようです。
そして『ドクターX』といえば、「私、失敗しないので」の決め台詞で有名ですが、『リーガルV』では「だって私、弁護士資格ないもん」という決め台詞が登場します。これは、法律事務所に来た相談について、法廷にたつなど、資格の必要な仕事を仲間に任せる(押し付ける?笑)時によくいうセリフです。
初回から型破りで無鉄砲な小鳥遊翔子ですが、なんだかクセになる!目が離せない!という印象です。
第二話 『女性役員パワハラ裁判3億円!?録音データに勝つ』
翔子(米倉涼子)ら京極法律事務所は、パワハラ容疑を掛けられている製紙企業の元役員・美鈴(斉藤由貴)の依頼を受ける。
訴訟相手は敵対するFelix&Temma法律事務所と顧問契約していると聞き、青島(林遣都)らは美奈子(菜々緒)を訪問。
すると、翔子を事務所から追い出した方がいいと忠告を受ける。
ザ・テレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000945422/2/
第二話はパワハラ訴訟!今回もお金にばっちりつられる小鳥遊。彼女らしいですね!
しかも被害者側ではなく加害者の弁護というかなり難しい訴訟です。しかも今回は、証拠となる録音データが存在していました。200%負けると言われた訴訟で勝ってしまうなんて、さすがです。結局は女性でありながら重役についている美鈴をうとましく思った専務の仕業でした。
美鈴の元恋人の証言で、裁判はひっくり返り、見事勝利を収めるのでした。働く女性の生きづらさを感じますね・・・
しかし今回の一番のポイントは、ラストにありました。パワハラ訴訟をひっくり返してくれたのは美鈴の元恋人でした。彼は、部下だった女性社員と結婚してしまったのでした。そしてなんと、美鈴はその女性社員に、パワハラをして会社を追い出していたのです。
最後、その女性が美鈴の前に現れて、「今でもトラウマに苦しんでいる、謝って欲しい」と頼みます。しかしここでの美鈴が、私は衝撃的でした。「謝らない。お金で解決させてもらうわ」と、慰謝料を払うことを選ぶのです。
彼女は女のプライドを優先させました。その潔の良さは、不覚にもかっこいいなと思ってしまいました。トラウマに苦しめばいい、という彼女なりの復讐でもあるのかもしれませんね、女って強い。
第三話 『嘘つきな証言者!?1億円の保険金殺人に勝つ!』
翔子(米倉涼子)らは親睦旅行中、2カ月前に近くの川で起きた殺人事件の弁護を依頼されたという大鷹(勝村政信)と出くわす。
依頼人である被害者の夫・浅野は無実を主張するも、妻に多額の保険金を掛けていたことや愛人の証言から逮捕に。
翔子は、大鷹に条件次第で調査に協力すると提案する。
(引用:テレビ朝日,https://douga.tv-asahi.co.jp/program)
今回の活躍?者はヤメ検こと大鷹です。色んな意味で注目でした笑 天馬先生にひきぬかれて(騙されているだけですが)あっさり京極法律事務所を裏切っちゃうのもちょっと大鷹っぽくて笑えました。
でも、今回の事件の真相を知った時、多くの人を傷つけるから、と言って必死に他の証拠を探す心優しい大鷹。証拠写真のトリックを見抜く大鷹。
最後はバシッと殺人罪のほぼ確定だった有罪をひっくり返して大勝利します。かっこいい一面もありました。最後はしっかり京極法律事務所に戻ってくる大鷹もちょっとかわいくて憎めないです。笑
第四話 『時給25億円の花嫁!?遺産相続トリック』
200億円の遺産を残し亡くなった会社会長・恭介の葬儀に突然、妻を名乗る50歳年下の女性・玲奈が現れ、遺族と遺産相続問題が勃発。
翔子(米倉涼子)らは玲奈と知り合いだという茅野(三浦翔平)の紹介で、玲奈の弁護をすることに。
原告側の弁護士が海崎(向井理)らだと知った翔子は、急にやる気を出す。
ザ・テレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000945422/4/
今回のお話は、遺産相続。莫大な遺産を残した資産家の遺産をめぐる、相続争い。しかも亡くなる前日にめちゃくちゃ若いホステスと結婚していた?!あやしすぎない!?というよくある相続争いの事例かな?と思いきややっぱりリーガルV一味違いました。
今回は、恭介の妻を名乗る玲奈の弁護を担当することになった京極法律事務所。相手はなんとあの海崎!翔子も俄然やる気でした。
玲奈は実は、会長・恭介のことは幼い頃から知っていたのでした。祖父が運営していた牧場を買収したのが、会長だったのです。玲奈の目的は遺産ではなく、その牧場を再建することでした。会長も玲奈がその少女だと気づいていたのでした。
そして会長は、本物の遺書に、遺産を全て高崎牧場に寄付することを明記していたのでした。会長は一緒に過ごすうちに、いや、きっと昔から、罪悪感や後ろめたさ、償いの気持ちがあったのだと思います。訴訟には負けてしまいましたが、感動のラストでした。
玲奈も、悪女かと思いきや、おじいちゃん思いの優しい少女でした。ぱるるの悪女感の演出が上手なので、つい、騙されてしまいますね笑
第五話 『エリート学生の10億円暴行事件!?ポチ一世一代の賭け』
青島(林遣都)が京極法律事務所に入所する前に担当していた、傷害事件の被告人控訴期限が迫り、翔子(米倉涼子)らに捜査の協力を依頼する。
嫌がる翔子だが、被害者の大学生がベンチャー企業で年商10億円を稼いでいると聞き、手伝うことに。
翔子は青島を連れて現場へ向かい、調査を始める。
ザ・テレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000945422/5/
第5話ではポチが活躍します。勝つまで戦う、翔子に言われた言葉を胸に絶体絶命の少年を救うためポチは諦めません。弁護士なら人をもっと疑え、という翔子に、人を信じるのも弁護士の仕事です、と言い放ちます。
ポチの真っ直ぐすぎるところ、優しすぎるところを指摘しつつも翔子はポチのことを認めているのがわかります。お金目当てと言いながら、ちょこちょこポチの背中を押す翔子からもそれは見て取れました。
今回の事件では、加害者とされているエリート学生の母親が自殺してしまいます。ネットでの誹謗中傷の恐ろしさもわかる回です。犯罪者の家族の苦しみも描かれていました。被害者と加害書。どちらにも家族がいて家族は守られなければならない。そう痛感させられますね。そして友情の物語にも感動でした。
そして今回、翔子の過去も明かされ始めます。「法律さえ知っていれば避けられる悲しみがある」だから弁護士になった翔子。翔子には弁護士として強い信念があったんですね。
次回以降は、翔子の弁護士資格剥奪のきっかけとなった事件が少しずつ顔を見せ始めます。
第六話 『結婚詐欺3000万!?法廷に喧嘩を売る女』
3000万円で買った土地でトラブルに遭ったという塩見が、青島(林遣都)に相談に来る。
調べると土地の価値は500万円しかなく、婚約者の名義で購入していたことも判明。
高級結婚相談所で出会った婚約者の夏純は、以前に馬場(荒川良々)を振った女性と同一人物で、翔子(米倉涼子)は結婚詐欺を疑う。
ザ・テレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000945422/5/
今回は結婚詐欺と悪徳結婚相談所のトラブルでした。どんな犯罪も許されるものではありませんが、本気の人の心を弄ぶ結婚詐欺は、絶対に許されてはならない恐ろしい犯罪だと感じますね・・・しかも今回はただの結婚詐欺ではなく、結婚相談所自体が多くのサクラを使った超巨大詐欺集団だったことがわかりました。
京極法律事務所のみんなは見事証拠を掴みますが、違法な証拠と判断され結果は敗訴。しかし翔子は、それを見越して利用しました。チャランポランのように見えて本当に頭の切れる翔子。
そして、法廷でバシッとキメる海崎もカッコ良すぎる・・・。「Felix & Temma法律事務所」がこの詐欺集団の弁護をしたことにも、何か裏がありそうですね。次回に続きます。
そして今回から、翔子の弁護士資格剥奪のきっかけだった事件を青島が調査を始めます。そしてそんな翔子を、「Felix & Temma法律事務所」の天馬は監視しています。
秘書が監視を怠ったと知った天馬、秘書の体にワインを流し込む姿、驚異的でした・・・・完璧主義で自分の思った通りにならないことは許せない・・・天馬の恐ろしさを目の当たりにしました。これはなかなか手強い相手です。
第七話 『集団訴訟27億円!?ミートゥ運動で勝つ!』
結婚詐欺の被害者・塩見(矢部太郎)の弁護をした青島(林遣都)が、海崎(向井理)との裁判で敗訴した。
翔子(米倉涼子)らは、集団訴訟をすべく被害者を集め協力を促すが、なかなかうまくいかない。
そんな中、人気コメンテーターの高市も被害者だと知った翔子と青島は、彼との接触を図るためテレビ局へ向かう。
ザ・テレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000945422/7/
前回の納得いかない結果に、被害者全員んをあつめた原告団を作り、集団訴訟をすることにします。いわゆる「ミートゥー運動」。前回のもやもやの分もあり、また大物がぞろぞろと崩れていく姿に、今回はかなりすっきりしました!
しかもまさかのFelix & Temma法律事務所・白鳥弁護士もこの結婚詐欺集団の被害者だったのです。最後に女代表に土下座させる白鳥は流石に大迫力でカッコ良すぎました。スッキリです。そして個人的に感動したのは後半での理恵の言葉です。
海崎に、元犯罪者の証言は信用できないと言われたとき、理恵はいいます。「一度でも犯罪を犯したものの証言は信用性に欠けると言いたいんですか?罪は償ったんです。そんな私にだって幸せになる権利はあるでしょう!?」涙ながらにそう言います。
その通りですね、理恵、よく言った!という感じでした。結局この言葉が、裁判をひっくり返すきっかけになりました。
第八話 『最終章!資格のない弁護士VS弁護士会のドン!』
翔子(米倉涼子)は、弁護士資格剥奪の発端となった殺人事件の犯人・至(寛一郎)の面会に訪れる。
すると、面会室から出てきた天馬(小日向文世)と出くわす。
一方、京極法律事務所では、青島(林遣都)が大事な話があると言い、翔子が1年前から判決後も今なお調査している、至の殺人事件について明かす。
ザ・テレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000945422/8/
いよいよ小鳥遊の過去の事件が、明かされていきます。一見めちゃくちゃで金の亡者のように思われる翔子ですが、事務所のみんなはその本当は心優しいところを見抜き、認め、みんな心を動かされているのが伝わってきました。
翔子が行方をくらませたことで一度は京極法律事務所解散か!?とハラハラしましたが、全て計画通り。みんな翔子のためにそれぞれの場所で潜入捜査を続けていたのでした。みんな翔子と法律事務所のために一生懸命だったんですね。
貧困を救う会と称したNPO団体がなんと子供を脅して殺人をさせる。汚すぎる大人の真実が暴かれました。親を亡くした子供は、手を差し伸べてくれた大人を信じるしかありません。それを利用するなんてゆされざる行為ですね。翔子はなんと、請求額1円で天馬壮一郎を訴えます。ここからが本番です、次回はいよいよ最終回。ドキドキです。
第九話 『さらば・・・!元弁護士!最終法廷は1円の大逆転勝利』
至(寛一郎)がNPO団体幹部・市瀬(夙川アトム)を殺害した事件の真相を追う翔子(米倉涼子)は、自分が暴力団幹部に金銭を渡しているような写真について、何者かにはめられたものだと主張する。
一方海崎(向井理)は、天馬(小日向文世)にNPO団体代表・大峰とのスキャンダルについて問い詰める。
ザ・テレビジョンより引用
https://thetv.jp/program/0000945422/9/
いよいよ最終回。
天馬壮一郎、流石に恐ろしいです。どんな手を使ってでも勝つという執念が見られました。翔子も流石に疲れ切ってきますが、なんと憧れの鎧塚刑事と感動の出会い!翔子はやる気を取り戻します。
証拠として残っていたロッカーの鍵を手がかりに、京極法律事務所のみんなは真相を暴くことに成功します。
そしてついに、汚いやり方をし続けた「Felix & Temma法律事務所」の代表弁護士・天馬壮一郎を追い詰めます。なんと至を追い詰め殺人をさせた大峰は、天馬先生の実の息子だったのです。
最後はなんと、海崎にのこる、正義の心に翔子がかけたことで真実を明るみにすることができます。さすが元カノ。海崎のことを実はよくわかっている翔子だからこそできたことですね!最後の最後、二人の絆・弁護士としての誇りが真実を明らかにしたのですね。
最後の海崎と翔子のシーンはとてもよかった・・・堅物でキレキレなくせ、翔子を前につい、いつもの海崎を出してしまうところ、可愛すぎました!小鳥遊翔子恐るべしです。採取回まで見終わった時には、みんなファンになってしまいますね!
是非是非ご覧いただきたい法廷ドラマです!
【リーガルV ~元弁護士・小鳥遊翔子~】人物相関図
【リーガルV ~元弁護士・小鳥遊翔子~】の登場人物&キャスト紹介
小鳥遊翔子(演:米倉涼子)
「京極法律事務所」の管理人。
自由奔放な言動で周囲を翻弄する元弁護士。かつて大手法律事務所「Felix & Temma法律事務所」に所属していたが、ある理由で弁護士資格を剥奪された。「暴力団とつるんで恐喝していたらしい」など黒い噂もあるが、真相は謎に包まれている。
そんな中、ペーパー弁護士・京極雅彦を説得して「京極法律事務所」を開かせ、自分はちゃっかり管理人に。「法の下ではみんなが自由」を事務所の理念に掲げるが、彼女自身は“みんなの自由を奪う自由人”。
もっともらしい理想を言って所属弁護士やパラリーガルをこき使い、自分は弁護士資格がないことを理由に何もしない。
その反面、法律を利用してズルをする人間や、法律に甘えようとする人間を許さないという矜持もあり、本当に困っている依頼人を見分ける眼を持つ。刑事ドラマ『現場百回』と鉄道が大好き。
海崎勇人(演:向井理)
「Felix & Temma法律事務所」のエース弁護士。
小鳥遊翔子の元同僚で、恋人か…と噂された男。プライドが高く、上昇志向も強い。実家も金持ちで、小さいころから勉強もスポーツもできた“根っからのエリート”。
裁判においては、自分の戦略に絶対の自信を持つ傲慢な性格で、勝つためなら時には違法な手段さえ用いてきた勝利至上主義者。
代表弁護士・天馬壮一郎の期待に応え、汚れ仕事も厭わずこなしている。
青島圭太(演:林遣都)
「京極法律事務所」の弁護士。
国内最大手の「Felix & Temma法律事務所」に就職しようとしたが、極度のあがり症で、面接に失敗。中規模の弁護士事務所で“いそ弁(=居候弁護士)”として働いていた。
ある日、突然現れた小鳥遊翔子にスカウトされ、「京極法律事務所」で働くことに。真面目で優秀…でも真面目すぎて器用に振る舞えず、法廷や交渉での駆け引きに負けてばかりで敗訴が続いている。
打たれ弱いところがあり、“弁護士向いてないのかも!?”と自己嫌悪に陥りがち。
白鳥美奈子(演:菜々緒)
「Felix & Temma法律事務所」のアソシエイト弁護士。
キャリア2年目で、海崎勇人の下で働いている。物腰は柔らかいが、一皮むけば上昇志向の塊のような野心家。海崎の技を盗んで、パートナー弁護士へ昇格しようと狙っている。
どんなことでも利用して、トップを目指そうと目論んでおり、代表弁護士・天馬壮一郎とも取引できる能力がある。小鳥遊翔子に対しては弁護士としても女としても、一方的にライバル心を燃やし、激しく嫌悪する。
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