【いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう】あらすじ・相関図・キャスト・ネタバレまとめ

第２話。練と音はあれからお互い会わないまま、それぞれの東京生活に奮闘しています。二人とも毎日働きずめで本当に忙しい毎日。

音はずっと自分が上京するきっかけとなった「引っ越しやさん」、練を思い続けています。真面目に働き、正義感の強い音に、職場の御曹司・朝陽は興味を持ちますが、音は冷たくあしらいます。やっぱり音は練が忘れられないのですね。

好きな人には全然会えてないんでしょという朝陽に対する、今話の音の名言。「恋ってあってる時間じゃなくて、会わない時間に生まれるものなんじゃないんですか？」素敵ですね。

一方、練は、木穂子と一緒にいるようですが、彼女は会社の上司と不倫をしています。不倫関係がゆえ、傷つく木穂子を放っておけない練。どこまでも優しすぎます。

第2話の最後では、音は練に再会することができます。「会えた・・・」と繰り返し呟く音、本当に感動していることが伝わってきました。

まだ2話ですが、練と音をついつい応援してしまいます。

第3話、音は練が恋人の木穂子といるところに遭遇します。好きな人には彼女がいる。複雑です・・・。ですが練と木穂子もなかなか複雑なようで・・・。練の告白を木穂子は「気持ちは嬉しい」と断ります。デートの約束の日、木穂子は現れず、一人バスで帰る練は、仕事帰りの音に遭遇します。練の「あの時からずっと応援しています」という言葉。練は自分でも気がつかないうちに、音のことを特別に思っているんだと伝わってきます。それもきっかけになり、少しずつ距離を縮めていく音と練。お互い、運命のような何かを感じているのだと思います。練も自分の木穂子への思いもわからなくなってきています。そして何より最後のキスシーン！自分の思いにまっすぐな音、めちゃくちゃかわいいです。「引っ越し屋さんのこと好きやからに決まってるやん」という関西弁の告白もめちゃくちゃ可愛いです。

二人の関係性、今後にも期待です。

そんなある時、練は、木穂子が病院に運ばれたことを聞いて病院に飛んで行きます。木穂子が練に自分のついていた嘘を告白するメールは、いつ恋史上で１位、２位を争う感動ポイントだと思います・・・。第3話、盛り沢山すぎる。

そして音は音で、苦手だった御曹司・朝陽が辛い家庭環境で育ってきたことを知ります。いつも笑っている人こそ、いろいろなことを抱えていたりしますよね。

晴太や小夏も含めてですが、たくさんの人の様々な思い、心の機微が細かく描かれている本当にリアルな作品です。

不倫相手と別れ、本当の姿を練にみせる決意をした木穂子。練と普通の恋人同士になりたいと言います。不倫相手と訣別し前を向く木穂子はとても可愛くて、とても感動のシーン。ですが、練はそれから、音に冷たくするようになります。

でも、その本当の理由は、衝撃的なものでした。練は音にいいます。「あなたのことが好きになりました。好きで好きでどうしようもないくらいになりました。それを、そのことを諦めなきゃいけないのは苦しい。杉原さん今日まで冷たくしてごめんなさい。明日からまた同じことします。ごめんなさい。ごめんなさい、好きでした。」練は音のことが大好きだけど、木穂ちゃんを放っておくことができないんですね・・・こんなに切ない告白はありません。

一方、晴太と小夏にも注目です。小夏には愛されていないと分かっていながらも大好きな小夏を体を張って守る晴太。「僕のことを好きじゃなくていいから、僕と一緒にいて」といいます。泣ける・・・。

すれ違いまくるみんな・・・

人を好きになるって幸せだけど苦しくて、恋愛って本当に難しいなあとシビアな現実を突きつけられます。

第5話、第一章完結です。第5話は本当に名シーン揃いで、是非是非みて欲しい・・・。

練と音はもう表面上は割り切っていますが、やっぱりまだお互いを思っていることが伝わります。お互いのことを、大切な大切な思い出としてしまっているんだと確認し合います。

そして、ひょんなことから、練、音、朝陽、晴太、小夏、木穂子は顔を合わせることになります。本当は両思いの練と音、練を好きで付き合っている木穂子。音を好きな朝陽。そして練を好きな小夏と小夏を好きな晴太。複雑すぎますね・・・明らかによそよそしい練と音たちをみて、小夏は爆発してしまいます。「どうして好きなくせにお互い好きって言わないのか」と。練を好きな分、本当は好きなのに、自分に嘘をついている練や音が、そしてそれを分かっていて見て見ぬ振りする木穂子が、許せなかったのだと思います。

そして私が大好きなのは、音が静恵さんと語るシーンです。音は練との恋を、いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう、と語ります。後から思い出して眩しくて眩しくて泣いてしまうと思う、と語ります。

そんな音に、静恵さんはいいます。「本当に好きだったらちょ少しくらいズルしたっていいのよ」真面目で控えめ、そしてお人好しな音にはぴったりで、素敵すぎる言葉です。本当にその通りなんじゃないかなあと思います。この言葉はずっと大好きな言葉です。

第6話から、第２章がスタート。第5話から、東日本大震災を挟んで、5年の月日が過ぎた登場人物たちを描いています。音は朝陽と付き合い、婚約手前まで進んでいます。再会した木穂子は練とは離れて新しい道を進んでいました。お互い練とはほとんど連絡を取っていなかったようです。

そして音と5年ぶりに再会した練は、全くの別人になっているのです。練に一生懸命引っ越し屋さんをしていたあの頃の面影はなく、仕事の斡旋の仕事をしていました。思いのほか冷たい練。練も変わってしまった自分を、大好きだった音にみられたくなかったんだと思います。練に再会して想いを抑えられなくなっている音に、5年経ってもやっぱり、練を大切に思う気持ちは変わらないんだなあとわかります。

そしてなんと第6話では、音は朝陽にプロポーズされます。心の底から喜べない音。二人はどうなるのでしょうか・・・。

練に会いに行こうとする音。複雑な気持ちの朝陽。練に会いに行きたいから行ってもいいかと聞く音に、穏やかで全く怒らない朝陽が、初めて音に声を荒げるシーンは胸が苦しくなりました。音もちょっと無神経・・・。会うなっていうのも会っていいよっていうのもどっちも俺は辛いよ、という朝陽の気持ちは本当に苦しかっただろうと思います。

好きになってくれる人を好きになれたらいいのに、本当に人の気持ちって難しいですね。

分かっていてもどうしても練を放っておけない音。そんなまっすぐな音に、心を動かされてしまう練。音と練はもうどうしても離れることのできないような何かで結ばれているような気がしました。そして練もきっと、心の根の部分、心優しくて困っている人は放っておけない、そんなところは変わっていないんだと思います。

音の思いが伝わり、引っ越し屋さんに戻った練。やっぱり練は引っ越し屋さんじゃないと、ですね！練にまた昔の笑顔が戻りました。

また、音は自分との大切な思い出だった施設の患者さんのことすっかり忘れてしまっていたり、多忙が故に変わってしまった朝陽を受け入れられない面がありました。これは、時間の問題かもしれません・・・女性って、思い出を大切にする傾向がありますもんね・・・

そして、終わったはずの恋なのに、どうしても気持ちを止められない、練と音。「好きなひと、いるんでしょ、一番初めに思い浮かぶ人よ」施設のおばあさんが言った一言。本当に真理だと思います。音はきっと練を思い浮かべたんだと思います。

そんな音に、練はついに告白します。「ずっと杉原さんのことを考えていました」「好きです」と。音は嬉しくて、そして辛かったと思います。音もいいます。「私もずっと引っ越し屋さんのこと考えてた」

しかし、なんとそこに、朝陽が現れます・・・・どうなってしまうのか？！

音と練が一緒にいるところに鉢合わせてしまった朝陽。そのことには触れませんでした。心のどこかでは、もう分かっているんだと思います。

そして9話では、練と木穂子が再会します。ここでの木穂子の言葉もよかったです。「優しいと優し過ぎるは違うよ。恋愛って不平等なんだよ。奇数を弾かれるのはしょうがないよ」木穂子は音が本当は練が好きで仕方がないことも知っていて、音には練を選んで欲しい、二人が結ばれてほしい、と思っていたのです。でも最終的に、音は練ではなく、朝陽を選びます。これは、朝陽を傷つけたくないという理由でした。音らしいと言えば音らしいですね。

そして9話は、晴太と小夏にも注目です。ずっと何があっても小夏を好きな晴太。そんな晴太に、小夏も少しずつ心を寄せていきます。

最終回。本当に感動でした。

まず、朝陽。いい人すぎました。一番じゃなくてもいい、二番じゃなくてもいいって言ったけど間違ってたといい、悩ませたことを謝ります。そして涙ながらにいいます。「僕を選んだらダメだ、僕はもう君のこと好きじゃない。」悩んで悩んで、音のために決めたんだと思います。これはかなりの名シーンだと思います。恋愛は、決めることじゃない、いつの間にか始まっているもの。自分では、決められないものなのだと思います。

そして、晴れて音と練は結ばれる！と思いきや、音は黙って北海道に帰ってしまいます。でも、音はお母さんに手紙を書いていました。素敵な人に出会ってちゃんと恋をしたよ、という音の言葉が、そこには綴られていました、確実に、練のことですよね・・・

最後、練は音に会いに行きます。北海道まで。第一話のときと同じですね。ファミレスで話す二人の姿はやっぱりとっても温かくて、飾らなくて、幸せそうで、お似合いの二人だなあと思いました。そしてここでやっと二人は結ばれます。好きだと言った音に、北海道なんて遠くない、といいます。ここまで本当にいろいろなことがあったけど、やっと綺麗に壁が取り払われてお互いを好きでいることができるようになったのです。本当に感動、純愛です。

私的には最後のシーンが大好きです。トラックの助手席から、北海道の音の家までの道案内をします。「出て、右行って左」という音に「近道？」という練。それに音は答えます。「ううん、遠回り」

仕事に恋に夢に、まっすぐ向き合い壁にぶつかる大人たちのリアルな悩みや生き様を描いている名作だと思います。感動すること間違いなしです。