「竜の道 二つの顔の復讐者」とはフジテレビ系で2020年7月28日から9月15日まで放送されたドラマです。
毎週火曜日の21時から21時54分の時間帯で放送されていました。
玉木宏、高橋一生がW主演で演じています。
内容は、1997年の福岡県。幼少の頃に良心に捨てられ、中小企業の運送会社を営んでいる吉江夫妻の養子となった双子の竜一と竜二。2人は吉江夫妻と度の娘である5歳の義妹・美佐を含めて5人で平和に暮らしていた。
そんなある日、事業を拡大させようと企んでいたキリシマ急便の悪質な企業乗っ取りに遭い、多額の借金を背負ってしまった吉江夫妻は自殺をしてしまう。そんな養父母の苦しむ姿を目の当たりにしていた竜一、竜二の兄弟はキリシマ急便の社長・霧島源平への復讐を誓いあう。
しかし、竜一は火事で22歳の若さで亡くなってしまいます。ところが、その数か月後竜二のもとへ顔も名前も違う竜一と名乗る男が現れる。竜一は裏社会の人間になっており、竜二は国土交通省のエリート官僚になっていた。
2人はキリシマ急便や霧島源平の周辺を探っていく。成長した義妹の美佐には何も告げずに復讐を進めていく双子の運命はどうなる・・・・といった流れになります。
- 「竜の道 二つの顔の復讐者」各話のあらすじとネタバレ
- 【竜の道 二つの顔の復讐者】第1話「〈前編〉破滅させてやる!!死んだはずの双子の兄 復讐のために顔を変え別人に!それを知るのは弟ただ一人」
- 【竜の道 二つの顔の復讐者】第2話「〈後編〉破滅させてやる!!死んだはずの双子の兄 復讐のために顔を変え別人に!それを知るのは弟ただ一人」
- 【竜の道 二つの顔の復讐者】第3話「妹と予期せぬ再会…秘密知った男を消す?狂い始める復讐計画」
- 【竜の道 二つの顔の復讐者】第4話
- 【竜の道 二つの顔の復讐者】第5話「兄の秘密明らかに…仇の社長追放へ始動」
- 【竜の道 二つの顔の復讐者】第6話「仇の妻に異変!弱みにつけ込む追放計画」
- 【竜の道 二つの顔の復讐者】第7話「復讐劇は最終章へ!ついに暴かれる秘密」
- 【竜の道 二つの顔の復讐者】第8話「正体暴かれ絶体絶命の兄が下す最後の決断とは」
- 【竜の道 二つの顔の復讐者】 人物相関図
- 【竜の道 二つの顔の復讐者】の登場人物&キャスト紹介
- 【竜の道 二つの顔の復讐者】が無料でみれる!?
「竜の道 二つの顔の復讐者」各話のあらすじとネタバレ
【竜の道 二つの顔の復讐者】第1話「〈前編〉破滅させてやる!!死んだはずの双子の兄 復讐のために顔を変え別人に!それを知るのは弟ただ一人」
実の両親に捨てられ、不幸のどん底にあった竜一と竜二の双子の兄弟は幸いにも、小さな運送会社を営んでいる吉江夫妻に引き取られ幸せを掴む。
しかし、2人の幸せはキリシマ急便の悪質な乗っ取りで脆くも崩れ去ります。会社を潰された吉江夫妻は自殺をしてしまい、再び2人は孤児となってしまった。
2人は吉江夫妻を自殺に追い込んだキリシマ急便の霧島源平に復讐すると誓いあう。
第1話では双子兄弟の不幸な生い立ちと復讐に至る経緯、大人になった2人がどんな道を歩んでいるのかに焦点が充てられています。
双子の兄弟であるにも関わらず、違う個性を持つ2人。
玉木宏演じる竜一と高橋一生演じる竜二の個性が際立っていました。
双子の設定ということで、通常であれば一人二役といった感じになると思いますが、兄が死を偽装し、数か月後には顔も整形し、全くの別人として登場するというところは面白い設定といえます。
竜一が整形しているということは、兄弟の本来の顔は高橋一生の竜二役がベースになっていると考えても興味深いところです。
この2人の個性や生き方の違いが、今後の話しにおいても重要な位置を占めているといったところです。
【竜の道 二つの顔の復讐者】第2話「〈後編〉破滅させてやる!!死んだはずの双子の兄 復讐のために顔を変え別人に!それを知るのは弟ただ一人」
義理の両親の自殺から7年。復讐を誓いあった2人だったが、竜一が火事のために22歳の若さでこの世から去ってしまう。
ところが、その数か月後、竜二の前に名前も顔も変わった竜一が現れる。竜一は復讐のために裏社会の人間となっており、竜二は国土交通省の官僚となっていた。
久しぶりに再会した2人は幼いころに誓いあった復讐に乗り出す。
主人公がわずか2話で死んでしまうといった意外な展開を見せ、視聴者を驚かせます。
しかし、その死も復讐のための偽装死だったと分かり、2度驚かせてくれます。
ここからは非常にサスペンスフルでハードボイルドな内容へとなっていきます。
竜一が死を偽装してまで裏社会で生きるといった決心は相当な覚悟が感じられます。
それほど、キリシマ急便の霧島源平は極悪非道な人間であったということが出来、その人間性を遠藤憲一は見事に演じ切っています。
今回で分かるのは、竜二が義妹の美佐を愛していること。
逆に竜一は「本当の妹ではない」と言い放っており、義妹に対する向き合い方の相違がハッキリ描かれています。
【竜の道 二つの顔の復讐者】第3話「妹と予期せぬ再会…秘密知った男を消す?狂い始める復讐計画」
復讐のためにキリシマ急便や社長の霧島源平の周囲を調べ始める竜一と竜二。
竜一はキリシマ急便の得意先企業の炎上騒動に乗じて、経営コンサルタントとしてキリシマ急便の内側へと近付こうとする。
だが、竜一と竜二はある人物に会話を聞かれてしまい、復讐計画を知られてしまう。
トッキービーンズの砂川がキーマンとなる驚きの展開。
しかも、竜一と竜二の境遇に共感して、2人の側についたことも面白い展開と言えるでしょう。
ですが、今後砂川がそのまま味方でいるのか、肝心なところでは裏切ってくるのか、見どころの1つとなりそうです。
また、義妹の美佐もキーパーソンになりそうな雰囲気です。
今回は後々霧島源平の傀儡となりそうな、霧島源平の娘の婿養子候補の三栗谷が登場しますが、これは政略結婚だからとまゆみを無視して早くも浮気をしているというダメっぷり。
竜一と竜二とで、この縁談を壊し、スッキリというところですが、三栗谷が自滅した感が強いところです。
【竜の道 二つの顔の復讐者】第4話
竜一は霧島源平には直接近付けずにいたものの、霧島源平の息子である晃の信頼を得ることが出来、当初の計画通りキリシマ急便の経営コンサルの座に就き内部に入ることに。
その一方で竜二は源平の娘まゆみにアプローチをかける。霧島源平は娘のまゆみに婿養子を取ろうとしていたためである。
ここまで展開がスピーディーで中々ハラハラさせてくれます。
この回では、霧島源平を追い詰める具体的な表現はありませんでした。
そんな中、美佐と竜二の関係を疑っているまゆみのメンヘラぶりが凄いの一言です。
そこまで美佐を嫌うのは、嫉妬だけではなく自分とは正反対の純真な美佐に強い敵意を感じてしまったのかも知れません。
特にまゆみの家庭環境は最悪といえ、どこかで自分だけに向けられる強い愛を望んでいるということが分かります。
【竜の道 二つの顔の復讐者】第5話「兄の秘密明らかに…仇の社長追放へ始動」
義妹の美佐は、自分の両親である吉江夫妻が自殺に追い込まれた理由を知ることに。
美佐は、竜二がキリシマ急便に近付いているのは、もしかすると復讐のためではないかと竜二を問い詰める。
その一方、父親の霧島源平を快く思っていない息子の晃を利用して、竜一はクーデター計画を進行させていた。
相変わらずのスピーディーさで非常にワクワクさせてくれる展開ですが、今回は家庭内の問題が浮き彫りになってきました。
特に霧島源平の娘であるまゆみの狂乱ぶりが際立っています。
ですが、その狂乱を利用して更に深くまゆみの懐へと入っていく竜二が霧島源平のような人間性を持ち合わせてしまってきていると感じる回でした。
更に竜一は記者の沖に、実は斎藤和成だったことがバレそうになります。
竜一は抜かりなく、斎藤和成の死の偽装をして事なきを得ます。
ですが、今度は霧島源平に竜二が疑われるようになり、身辺調査をされてしまいます。
しかも、その正体が吉江夫妻の双子の子供だとバレてしまいます。
この危機的状況を竜一と竜二の2人はどのように切り抜けるのか興味の尽きないところです。
【竜の道 二つの顔の復讐者】第6話「仇の妻に異変!弱みにつけ込む追放計画」
竜二との真剣な交際へと前向きになる霧島源平の娘・まゆみは、気に入らなかった竜二の義妹・美佐とも距離を近付ける。
そんな中、竜一と竜二、まゆみと美佐、霧島源平の息子である晃が思ってもいなかったことで食事を共にすることに。
その一方で霧島源平は仲が悪かった妻の芙有子が病に倒れ傍で困惑していた。
この回では、役者陣の深い演技に注目したいところです。
まゆみと深い仲になっていく竜二ですが、まゆみは義妹の美佐と竜二の仲を疑ったり、竜二は竜一の過去を知って微妙な立ち位置に。
そして、病に倒れ未来を変えたいと考える霧島源平の妻・芙有子。
その妻が亡くなったことで呆然となり、生気を失った表情で風俗嬢を抱く霧島源平など優れた演技が際立っています。
今回、ようやく霧島源平への積年の恨みを晴らすところまであと1歩というところまで追い詰めますが詰めの部分で失敗します。
このため、これまで成立していた勧善懲悪的な関係性が微妙になっていきます。
【竜の道 二つの顔の復讐者】第7話「復讐劇は最終章へ!ついに暴かれる秘密」
妻の芙有子が急病で亡くなり、遺書を呼んだ霧島源平は、妻の意に反して焦燥感からか益々仕事に囚われ没頭する。
その焦りのため、以前にも増して汚い商売へとひた走る霧島源平。この機を竜一と竜二は復讐の好機と感じ、曽根村に手を借りて復讐のフィナーレへと向かう。
最期の復讐の計画を実行しようとする2人だったが、思わぬ伏兵が・・・。
最終回前の重要な回となる第7話。
ここにきて復讐があまりに回りくどいのではないかという疑念が湧きます。
単純に復讐するのであれば、裏社会に通じている竜一がその筋の殺し屋に霧島源平の抹殺を依頼すれば良いだけとも感じてしまいます。
物語自体はスピード感があるのですが、肝心の復讐劇の店舗が非常に遅い感じがします。
もちろん、最終回に大きな展開があると期待しますが、ここまではあまり理にかなった復讐方法とは言えない部分は否めません。
また、復讐の遅さが、竜一と竜二の関係性もより微妙なものになってしまう遠因ともなってしまいます。
【竜の道 二つの顔の復讐者】第8話「正体暴かれ絶体絶命の兄が下す最後の決断とは」
記者の沖は斎藤和成について調査しており、竜一と入れ替わった理由、キリシマ急便へ復讐しようとしているところまで着き止めていた。
だが、沖の狙いはスクープではなく金だった。このネタで竜一を脅し金を引き出させるつもりでいたが、窮地に追い込まれた竜一は沖をあっさり殺してしまう。
竜一は狂乱状態で霧島源平への復讐をも殺しで済まそうとし、竜二と争うことに。竜一は「邪魔をするならお前も殺す」と竜二に銃を突きつける。
ハッピーエンドでは終わらないと見ていたこの物語ですが、正にバッドエンドだったと言えます。
ですが、人によっては必ずしもバッドエンドだったとも言えません。
復讐に関してはキッチリと片を付けていますし、霧島源平に一泡ふかすことが出来、今後彼が浮上してくることはないでしょう。
そうした部分では、スッキリした視聴者も多かったことでしょう。
ですが、全編に流れていた刹那的な雰囲気は、変わることなく竜一は死んでしまうことになります。
元々、竜一の歩んできた道を考えれば、竜一が普通の幸せを手に入れることは不可能だと言え、こうしたところ早くから想像がつきました。
プロット自体は、殊更珍しいものとは言えませんが、役者陣の達者ぶりは本物でセリフのない部分でも感情が伝わってくる演技が見事で最期まで楽しんで観ることが出来たのではないでしょうか。
【竜の道 二つの顔の復讐者】 人物相関図
【竜の道 二つの顔の復讐者】の登場人物&キャスト紹介
矢端竜一(演:玉木宏)
復讐を誓う双子の兄。養父母の吉江夫妻の自殺から7年後、焼死を偽装し他人の戸籍を奪い顔を整形して裏社会へと足を踏み入れる。
その時代、立場などから「斎藤一成」、「和田猛」と身分を変えながら裏社会でのし上がり、自分のやり方で養父母を自殺に追い込んだキリシマ急便の霧島源平への復讐に燃える。
矢端竜二(演:高橋一生)
兄の竜一同様、養父母の吉江夫妻の自殺の原因を知り、強く心に霧島源平への復讐心を抱いている。だが、兄の竜一が焼死したと思っていた竜二は自分なりの復讐のために、国土交通省の官僚となり、権力を手に入れて霧島源平に復讐しようとしていた。
兄の死後から数か月後に実は竜一が生きていると知り、表社会と裏社会の両面で霧島源平を追い詰めようと誓う。
吉江美佐(演:松本穂香)
双子の兄弟・竜一と竜二の養父母であった吉江夫妻の実の娘。2人とは血のつながらない義理の妹になる。美佐は父母の自殺の真相を知らずに育ってきている。さらに竜一は火事で死んでしまったと信じている。
だが美佐は家族の過去の真実を知り、竜二の復讐計画も知ることになる。
霧島まゆみ(演:松本まりか)
竜一と竜二兄弟の宿敵・霧島源平の娘である霧島まゆみ。社長令嬢としての環境から非常にわがままで気が強い。フードコーディネーターをしているのは承認欲求のためと思われる。
父である霧島源平がまゆみに政略結婚を強いたことで、元々仲が悪かった2人の関係は最悪に。その隙を狙って復讐のために近付いてきた竜二に強く想いを寄せることになる。
霧島源平(演:遠藤憲一)
竜一、竜二の復讐相手であるキリシマ急便の社長・霧島源平。
非常に冷酷で、事業拡大にしか興味がない。
政財界や裏社会とも通じており、かなり強引な方法で自身の企業を全国区へと押し上げた。
その強引な方法で、過去に竜一と竜二の養父母である吉江夫妻の小さな運送会社を乗っ取り自殺へと追いやった人物。
その性質ゆえに家族との関係性も悪く、妻には先立たれることになる。
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