テレビ朝日系連続ドラマ「先生を消す方程式」とは
先生を消す方程式は、2020年10月31日から12月19日テレビ朝日の「土曜ナイトドラマ」枠で放送されたテレビドラマです。23時から23時30分に全8話、主演は田中圭さんです。鈴木おさむによるオリジナル脚本作品です。
AbemaTVでは、最終回以降の物語を描くフライングドラマ『頼田朝日の方程式。-最凶の授業-』が独占配信されています。
「先生を消す方程式」のストーリー
都内の進学校「帝千学園」を舞台に、3年D組の新しい担任としてやって来た義澤経男(田中)と担任の教師をゲーム感覚でつぶしていく生徒との戦いが繰り広げられる学園サスペンス。義澤を殺す計画を立てる生徒たちに対して、義澤は笑顔で指導していく。
「先生を消す方程式」各話のあらすじとネタバレ
「先生を消す方程式。」第1話
田中圭主演、鈴木おさむ脚本による学園サスペンス。謎の教師と高IQの生徒たちの戦いを描く。進学校・帝千学園の中でも成績優秀者が集まる3年D組では、生徒たちがゲーム感覚で担任教師を追い詰め、短期間で何人も退職させていた。新担任の義澤（田中）は、生徒の反抗的な態度に強烈な笑顔で応じていく。
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印象的に残ったのは、授業中に長井から数学の難問を解くようにと言われた義澤がスラスラ解いたシーンがとてもかっこよかったです。でもその後は本当に目まぐるしくストーリーが展開します。義澤は剣力やクラスのリーダー核である長井に床を舐めて謝罪することを求められます。そしてそれを実際に義澤がしたときには、教師という立場からは想像さえできないことで、とてもぞっとしました。その後、なかなか謝らない剣力に義澤は、自分を守るために人を傷つけるなと叫びます。シンプルな言葉ではありますが、とても大事なことだと思いました。
「先生を消す方程式。」第2話
裕福でハイステータスな親を持つ3年D組の生徒たちが、義澤（田中圭）の存在を消す計画を立てる。また、大木薙（森田想）は、“パパ活”をさせている女子生徒から金を徴収し、もっと稼ぐよう強要する。一方、義澤は引きこもりで不登校の生徒・伊吹命（秋谷郁甫）の家を訪問する。伊吹は、1年前に父親を亡くしていた。
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長井は刀矢を喜ばせるためという理由からクラスの女子にパパ活を強要させます。そしてそのパパ活で得たお金に対しては少ないと文句をつけます。ドラマの中の話ではありますが、長井のクラスの女子に向ける顔と刀矢に向ける顔が、まるで二重人格と疑うほど違うもので驚愕としていました。そして今回の義澤の授業は、人生―友達＝幸せという方程式を示しました。実際の学校の道徳などの授業では、この義澤の授業とは真逆のことを教えますよね。
「先生を消す方程式。」第3話
負傷した義澤（田中圭）は、朝日（山田裕貴）の肩を借りて歩きながら、恋人を階段から突き落とした犯人は朝日ではないかと詰め寄る。驚く朝日に義澤はすぐに笑顔を作って冗談だとごまかし、その後、体力が限界に達し気を失ってしまう。一方、刀矢（高橋文哉）は弓（久保田紗友）に言い聞かせ、義澤殺害を促す。
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今回から頼田が少しずつでも着実に本性を表していきます。長井は、義澤を殺すという目的を達成すれば、刀矢に好きでいてもらえるという曲がった恋愛感情を抱いてしまいました。頼田がそんな長井に付け込んでいきます。長井はクラスメイトの大木や剣も誘って、義澤を体育館裏に呼び出します。そこで、義澤の首つり自殺に見えるような罠にかけます。高校生が犯罪に実際に手を染めた瞬間でした。見ていて鳥肌が止まらなかったです。
「先生を消す方程式。」第4話
義澤（田中圭）は、“賢い人と賢いと思っている人の違い”を公式で示す。自分のことだと理解した刀矢（高橋文哉）は、隠し持ったナイフで義澤を刺そうとするが、すんでのところで朝日（山田裕貴）が義澤を殴り妨害する。怒りが収まらない刀矢は義澤を今度こそ消そうと、静（松本まりか）の誘拐を企てる。
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今回で初めて異常なほど義澤を殺すことに執着していた理由が明らかになります。義澤の恋人を階段から突き飛ばしたということです。そのシーンが義澤の恋人である松本まりかさんが階段から落ちていくところが本当にリアルで思わず目をつぶってしまいました。義澤と頼田が裏をかいてかいてかきまくる中に生徒が巻き込まれていくのが、予想が全くできない展開でとても面白かったです。
「先生を消す方程式。」第5話
朝日（山田裕貴）が義澤（田中圭）を刺し、刀矢（高橋文哉）らは遺体を穴に埋める。翌朝、義澤の不在に生徒たちが動揺する中、教室に入ってきた朝日は「非常に残念なお知らせなのですが」と口を開き、義澤のこれまでの授業内容について語り始める。その後、朝日は静（松本まりか）の眠る病院へ向かう。
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長井がこれまでのように刀矢に対して恋愛依存していた理由が明らかになります。それは長井が片思いしていた家庭教師を母親に奪われたことです。長井の母と片思い中の家庭教師が恋愛関係に発展している瞬間を扉越しに長井は見てしまいます。女子高生の恋愛の形としては、これほどに後味の悪い恋愛はないだろうと思いました。個人的に義澤と頼田の憎しみ合いも気になりますが、長井と刀矢の関係も気になります。
「先生を消す方程式。」第6話
命（秋谷郁甫）は、自分を助けようとして殺された義澤（田中圭）のために、義澤にもらった蘇生術の本を片手に呪文を唱える。一方刀矢（高橋文哉）は、警察に自供しようとする弓（久保田紗友）を殺そうと夜の学校に呼び出す。薙（森田想）と力（高橋侃）は弓を手助けするが、弓は刀矢に追い詰められてしまう。
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死んだはずの義澤が土の中から生き返ってきます。既にこの事実が驚きでした。そこから義澤を追い詰めた刀矢や長井を殺そうとしてきます。土から出ていたので義澤の服は汚れていて、血もついているのでゾンビのようでした。義澤から逃げ回り身を隠している生徒たちの緊張感が視聴者側にも伝わってくるほど緊迫としたシーンが多かったです。また、頼田が義澤の恋人である静に異常なほどの近さで話しかけたり、キスを迫ったりするシーンもあり、やはり頼田も狂気じみていると思い不気味でした。
「先生を消す方程式。」第7話
どんなときも笑顔の謎の教師が、自分の命を狙うIQの高い生徒たちとバトルを繰り広げる。義澤(田中圭)が生きていることに気付いた朝日(山田裕貴)は「校内に不審人物がいた」と校長に訴え、学校に警察の捜査が入ることに。一方、刀矢(高橋文哉)らは命(秋谷郁甫)から蘇生術で義澤が生き返ったと聞きおびえる。
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頼田は、義澤は校内にいると断定し、警察に校内中を探させます。教室の天井裏のようなところに潜んでいる義澤が生徒や頼田と交互に映るシーンがあり、緊迫感に溢れるシーンでした。義澤が警察からも追い回されている状況なのに、動じずにただただ頼田や生徒だけを眺めているところは本当に怖かったです。そして最後の授業として、犯罪を犯した人生×償い＝結局犯罪者という方程式を書きます。犯罪という行動をとってしまうことがどれだけ重い行動かということを改めて考えさせられました。
「先生を消す方程式。」最終話
全ての記憶を取り戻した義澤(田中圭)と刀矢(高橋文哉)らがいる教室に、朝日(山田裕貴)が車いすに乗せた静(松本まりか)を連れて現れる。朝日は、自分に逆らえばすぐにでも彼女の人工呼吸器を外すと義澤をけん制し、今から“授業”を行うと宣言。静をなぜ階段から突き落としたのか、得意げに語り始める。
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頼田が言うことを聞かないと静の呼吸器を抜くと義澤を脅します。初回は義澤と良いパートナーになりそうだなと思うほど温かい雰囲気に包まれていた頼田は、もうどこにもいなく完全に別人のように狂気じみていました。そしてラストの現状生きているわけではない義澤が生徒たちに最後のメッセージを伝えます。過去の反省を犯罪に手を染めてしまったことを心に刻み、愛を持ってこれからの人生を歩んでほしいと。生徒たちは涙を流しながら、義澤にお礼を伝えました。本来の教師と生徒の関係性が垣間見えたような素敵なシーンでした。
【先生を消す方程式】の登場人物＆キャスト紹介
義澤経男(田中圭)
帝千学園3年D組の新担任であり、担当科目は数学。義澤経男という名前から義経というあだ名で呼ばれることも多いです。生徒たちから嫌がらせを受けても笑顔を絶さず、物理的に攻撃され怪我をしてもニコニコしている。生徒たちは、最初は面白がっていたが、だんだん義澤がどんな時でも笑顔で気味が悪いと感じ始めます。口癖は「そういうの嫌いじゃないです 」
頼田朝日(山田裕貴)
3年D組の副担任です。爽やかな雰囲気で生徒からも人気がある教師。右の額に高校時代にできた古傷がストレスや不安を感じると「うずくな〜」と言ってその古傷を触ります。ストーリーが展開するにつれて本来の人格をあらわにしていき、最終回では初回とは別人のような人物です。
藤原刀矢(高橋文弥)
4Cの生徒の一人で、学園一の優等生です。教師に反抗的な生徒たちの中で唯一常識的な態度を取り、義澤を追い詰めようとする生徒たちを止めようとする。しかし、それは表向きの姿で、裏では、クラスの核となりクラスメイトを良いように使っている人物。自分が間違っているということを是が非でも認めたくないという頑固さがあります。
長井弓(久保田紗友)
4Cの一人であり、人気インフルエンサーの女子生徒です。刀矢に恋心を抱いており、刀矢に気にいられるためなら犯罪にも手を染める。クラスメイトの女子にはパパ活でお金を稼がせ、お金がなかったら友達ではなくなると言う。クラスの女子の中では圧倒的なリーダー核です。自分の容姿が美しいことやSNSでたくさんのフォロワーがいることから、刀矢がいないときは常に態度が傲慢です。
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