フジテレビ系連続ドラマ「アンフェア」とは
「アンフェア」とはフジテレビ系で2006年1月1月10日から同年の3月21日の間、放送されていたドラマになります。毎週火曜日の22 時から22時54分の火曜22時枠で放送されており、主演の篠原涼子さんを始め、永山瑛太さん、香川照之さんなど豪華キャストが出演しています。放送終了後も大きな反響を呼び、続編にあたるスペシャルドラマや、映画が製作された人気作です。
「アンフェア」のストーリー
雪平夏見(篠原涼子)は、男勝りで検挙率ナンバー1の敏腕刑事。彼女はかつて未成年を射殺したことでマスコミに叩かれ、離婚していました。新人刑事の安藤一之(永山瑛太)とコンビを組むことになった雪平は次々に起こる謎めいた事件を追いながら、全ての事件の真相とその黒幕に近づいていきます。
「アンフェア」各話のあらすじとネタバレ
第1話 「敏腕女刑事VS予告殺人」
破天荒だが検挙率署内一の女刑事の活躍を描く。新宿の公園で中年男性と女子高生の死体が見つかった。単独行動で問題も多い刑事の雪平(篠原涼子)は新米の安藤(瑛太)と現場へ。「アンフェアなのは誰か」と記されたしおりを見つける。後日、警察や新聞社、出版社に殺人の予告をほのめかす内容の小説が。そこには、新宿の事件の詳細が書かれていた。
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クールな敏腕刑事を演じる篠原涼子さんがはまり役でカッコいいです。雪平に振り回される新人刑事・安藤を演じる永山瑛太さんも可愛げがあっていいですね。そして二枚目俳優の加藤雅也さんが、変わり者の鑑識・三上を演じているのも新鮮です。みんなをまとめる管理官を演じる寺島進さんも格好良く、初回からそれぞれのキャラクターたちの魅力に惹きつけられました。物語も先が読めずスリリングです。「アンフェアなのは誰か」と書かれたしおりを残したのは何者なのでしょうか?
第2話「殺人予告を3千万で落札せよ!」
予告殺人事件で雪平(篠原涼子)が取り調べた編集者・瀬崎(西島秀俊)は証拠不十分で釈放された。取り調べに動じぬ瀬崎に雪平は興味を抱く。一方、次の殺人が書かれた小説の続きを新聞紙面で落札するよう犯人に促された各出版社はいまだ及び腰。そんな中、雪平の後輩で瀬崎の部下・理恵子(小林麻央)に犯人らしき者から再びメールが届く。
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物語が複雑で込み入っていて、西島秀俊さんが演じる瀬崎を始め、みんなが怪しく犯人が誰なのか分かりません。それだけ本格的なミステリーだということでしょう。小林麻央さん演じる雪平の幼なじみが、早くも殺されてしまうとは驚きです。安藤が、瀬崎と雪平の二人はどちらも冷たいところが似ていると言っていたのが印象的でした。今回は破天荒な雪平の母親という一面も見ることができましたが、実の娘に知らない人呼ばわりされる場面が気の毒でした。
第3話「女刑事と容疑者!危険な愛の行方」
雪平(篠原涼子)の幼なじみの理恵子(小林麻央)が元恋人・平井(眞島秀和)の部屋で殺された。犯人は再び小説の続きを最低価格1億円で競売にかける。そんな中、雪平は平井の銀行口座に金を振り込んだ作家・久留米(井上順)に目をつける。一方、警察の上層部は小説落札をもくろむ岩崎書房の話に乗り、おとり捜査を進めていた。
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そろそろ事件も完結かな?と思ったらまだ引っ張るようで結末が気になって仕方ありません。雪平の娘を連れて姿を消した家政婦・牧村が犯人なのでしょうか?ただの家政婦役で北村多江さんが出演するとも思えないので、とても怪しいです。しかし牧村がすべての事件を起こしたとも思えず、裏に黒幕がいるのではと考えてしまいます。とてもハラハラする終わり方で次回が待ちきれません。彼女に連れて行かれた雪平の娘・美央の安否が心配です。
第4話「真犯人現る!すべてのナゾが今…」
連続殺人犯は東京タワーの見える場所で“か弱き者”を殺すと犯行予告を。警察は都内約4000棟のビルに絞って捜査を進める。娘・美央(向井地美音)が姿を消したことに焦る雪平(篠原涼子)は、内密の捜査にもかかわらず、元夫の新聞記者・和夫(香川照之)に頼んで事件を公に。そんな中、検視官の三上(加藤雅也)が犯人の電話の雑音からビルを特定する。
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犯人が狙っていたのが、美央ではなくて平井だったとは意外でした。結局、一番怪しくて疑われていた人物、瀬崎が犯人だったのですね。これまでの会話から、彼が犯人だと突き止めた雪平がさすがです。家政婦は犯人ではありませんでしたが、彼女と美央が別の事件の犯人に誘拐されるという新展開が始まり、一体どうなってしまうのでしょう。犯人は明らかになったものの瀬崎が雪平に射殺されてしまい、事件が解決しても何となくすっきりしない感じが残りました。
第5話 「愛娘が消えた!衝撃の募金型誘拐」
何者かが美央(向井地美音)と家政婦の牧村(木村多江)を誘拐。警察に届ければ娘を殺すと脅された雪平(篠原涼子)は、内々に捜査を始めるが、連続殺人犯の銃殺とおとり捜査失敗の責任を問われ謹慎を言い渡される。雪平から連絡を受けた和夫(香川照之)は犯人からの連絡に備え、自宅で待機。そんな中、雪平は、誘拐を公表するよう犯人から指示される。
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前回の事件の結末にモヤモヤしていたら、実はまだ事件が解決していないのでは、と思われる展開になってきました。美央を誘拐した犯人は警察に知らせたら人質を殺すと言っているのに、雪平の元夫・和夫の勤める新聞社が事件を知って動き出したのでハラハラしました。誘拐を警察に届けるなと言ったり、やはり公表しろと言ったり、犯人は何が目的なのでしょうか?美央たちを誘拐した犯人は黒ずくめの格好をしていますが、女性のようにも思え、正体が気になります。
第6話 「衝撃の誘拐犯の正体!ナゾの要求」
誘拐犯は身代金代わりに国民から10円ずつの募金を集め、雪平(篠原涼子)の口座に振り込むよう指示。ところが、雪平は「美央(向井地美音)に何かあったら、私が犯人を死刑にする」とマスコミを前に公言。狂言誘拐のうわさも立って世間の反感を買い、募金は全く集まらない。そんな中、犯人が「金を集める方法を教える」と雪平に接触してくる。
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身代金を国民から募金として雪平の口座に入れさせろ、など犯人の言うことが突拍子もなさ過ぎて目的が読めません。警察内部の者の犯行ではと皆が疑心暗鬼になる中、マスコミの前で犯人を挑発してしまう雪平にハラハラしました。家政婦の牧村が過去に夫と娘を失っていると知って気の毒に思いましたが、誘拐の被害者だと思った彼女が、実は犯人とグルだったとは驚きです。集まった募金で広田の会社の株を買うように指示した犯人は、牧村の家族を死なせた広田に復讐するつもりでしょうか?
第7話 「急転!恐怖の銃弾が刑事を襲う!」
募金で要求額の12億円が集まった。誘拐犯は、交通事故もみ消し疑惑のある広田(伊藤洋三郎)の会社の株を3回に分けて買うよう指示。そんな中、雪平(篠原涼子)は、捜査に復帰できるよう山路(寺島進)に頼むが、無視され、「私のやり方で犯人を捕まえる」と宣言する。雪平は犯人の目的が株ではなく、事故だと推測。事故を扱った管轄の署へ急ぐ。
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雪平の指示により、広田の事件の調書のデータをこっそりコピーする安藤のシーンは誰かに見つかってしまわないかとてもハラハラさせられました。相棒の安藤も鑑識の三上も雪平のために一生懸命動いていて、どうやら彼女に好意を持っているようです。一方の雪平は、過労で倒れた元夫・和夫を労わっていて、今でもいいパートナーみたいですね。犯人は警察内部の人物・蓮見でしたが、彼女の動機はなんなのでしょうか。そして安藤が牧村に撃たれてしまったのが衝撃的でした。
第8話 アンフェア「女たちの執念!悲しき犯人の最期」
署の地下で安藤(瑛太)が撃たれ意識不明の重体に。署内での犯行に、雪平(篠原涼子)は内部の者が事件に絡んでいると推測。三上(加藤雅也)は複数犯の存在を疑う。そんな中、一連の騒ぎが狂言誘拐と週刊誌に書かれ、雪平はマスコミの的に。牧村(木村多江)を調べると、牧村は犯人を教える代わりに事故の再調査をするよう取引を持ち掛ける。
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安藤が息を引き取ったという報告がショックでしたが、牧村をおびき出すための警察の嘘だったのですね。彼が無事で、美央も戻ってきてよかったです。それにしても、男性の安藤が側にいても裸で寝ている雪平は本当に変わり者です。広田が牧村の夫と娘を事故で死なせたことを警察がもみ消したという事実には怒りを感じました。彼女が復讐をしたい気持ちになったのも分かる気がします。今のところ蓮見が犯人だと知っているのは美央だけのようですが、早く雪平にも気づいてほしいです。
第9話 「新章!忍びよる黒幕と禁断のキス」
広田(伊藤洋三郎)が、牧村(木村多江)の夫と娘をひき殺した事件をもみ消したことを認めた。和夫(香川照之)は会社に辞表をたたきつけ、単独で事件を追う。一方、雪平(篠原涼子)は牧村のパソコンのメールに残され、最期に口にした“×”の意味の解明を急ぐ。後日、広田が死体となって発見される。手の甲には×の印が残されていた。
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雪平の部屋の汚さに耐えられず、ケガをしているのに掃除を始めてしまう安藤が面白いです。そして広田の事件を警察がもみ消したと知り、真実を追うために新聞社を辞める和夫が立派でした。そんな中、蓮見が美央を狙っているのでハラハラして落ち着きません。雪平は蓮見のことを信用しているようですが、真実を知った時にどうなってしまうのでしょうか。熱を出した美央に寄り添う雪平の母親としての顔に心を打たれ、そんな彼女にそっとキスをした安藤にドキドキしました。
第10話 「絶望の涙!黒幕と運命の対決へ…」
蓮見(濱田マリ)が手に×印を付けられ重体で発見された。現場に和夫(香川照之)の名刺があり、襲ったのは和夫という説が濃厚に。そんな中、雪平(篠原涼子)は、蓮見の生存を知った犯人が接触すると考え、捜査員を医療スタッフに変装させる。後日、院内でボヤ騒ぎが発生。雪平が蓮見の病室に急行すると、そこには白衣を着た怪しい男の姿があった。
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蓮見が殺されかけ、まさか和夫が犯人として疑われてしまうとは。彼に限って犯人のはずはないと思いますが、蓮見のいる病院に現れてまた姿を消した和夫の目的は何なのでしょう。雪平が娘である自分のことを嫌いなのかも、と言う美央にそんなことはないと繰り返し話す安藤は優しい人です。しかし、彼が何だか疲れたとか寂しくなったと三上にこぼしたのはなぜなのでしょう。そして安藤が雪平に告白し、彼女を抱きしめた場面はグッと来ました。
最終話 「今夜すべての真相が!」
雪平(篠原涼子)は、“小説型予告殺人”に始まる、これまでの一連の事件が、自分への個人的な恨みを晴らすための復讐ではないかと聞かされ、衝撃を受ける。娘・美央(向井地美音)の誘拐、元夫・和夫(香川照之)への糾弾など、犯人は周到に雪平を陥れ、愛する者を奪っていった。雪平は真犯人と対峙するため、最後の危険な賭けに挑む。
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これまでの全ての事件が繋がっていて、犯人の目的が雪平への復讐だったとは。俺を撃て、その後に現れた奴が黒幕だ、と話す和夫は凄いです。雪平が銃を撃ったあと、安藤が現れた時は信じたくない気持ちになりました。雪平が5年前に起こした未成年者殺事件も、重大な伏線だったのですね。雪平から、それで気がすむのなら撃っていいと告げられ、安藤が涙する場面は切なすぎました。彼は復讐のために近づいたのに、本当に雪平を愛してしまったのでしょう。とても見ごたえのある最終回でした。
【アンフェア】の登場人物&キャスト紹介
雪平 夏見(篠原涼子)
警視庁の捜査一課の刑事。刑事だった父親に非業の死を遂げさせた犯人を探すために警察官になった。美人だが酒好きで、男っぽい性格。5年前の事件で被疑者の未成年を射殺して世間から叩かれ、新聞記者の夫と離婚した。
安藤 一之(永山瑛太)
新人刑事。捜査一課に配属され、雪平のお目付け役としてコンビを組む。温厚だが、まがったことを許せない性格。最初は雪平の破天荒さを苦手に思っていたが、相棒として活動するうちに好意を持つ。
三上 薫(加藤雅也)
検視官。鋭い洞察力を持っており、雪平の信頼も厚く、彼女の捜査を手伝う。調子に乗りやすく、「特殊任務」だと言われると協力してしまう。捜査会議では検視官なのに自分の意見を言うので、一部の刑事からはうっとうしいと思われている。
山路 哲夫(寺島進)
雪平の上司で、捜査一課の管理官。表向きは警察のメンツを重んじ、警察上部から信頼を寄せられる一方で、部下たちにもしっかりと目を配っている。雪平のような破天荒な行動を取りながらも自分の信念を貫く部下を信じる器の大きさがある。
佐藤 和夫(香川照之)
雪平の離婚した夫で、新聞社の社会部のデスクをしている。5年前の事件で雪平が未成年を射殺して世間から叩かれ、娘の美央がいじめで失語症になったことから離婚をした。正義感の強い性格で、怒りに我を忘れてしまうこともある。
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