緊急取調室 シーズン1 とは
「緊急取調室 シーズン1」とは、TV朝日系列で、2014年1月9日の毎週木曜、夜9時~同年3月13日まで放送されていたドラマです。
捜査一課の専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」を舞台に、様々な犯人の取り調べが行われます。真実の裏に隠されたものを暴いていくうちに驚愕な事実が判明していきます。
出演者は、天海祐希、田中哲司、速水もこみちなどであり、イケメンあり、曲者ありなキャストとなっています。
「緊急取調室 シーズン1」各話のあらすじとネタバレ
「緊急取調室」第1話
- 第1話 あらすじ
警視庁捜査一課SIT第3係の主任で、優れた交渉術を誇る真壁有希子(天海祐希)は、バスジャック立てこもり事件で犯人の説得を試みる。
ところが、不測の事態が発生して失敗。有希子は全責任を負わされる形で、異動を命じられる。その異動先とは…昔から反りの合わない管理官・梶山勝利(田中哲司)が統括する緊急事案対応取調班、通称「キントリ」。
特に重要と認定された案件の取り調べを行うため、優秀な取調官を集めた専門チームだった!
*TV朝日より引用
https://www.tv-asahi.co.jp
クセモノ揃いの「キントリ」で、有希子は新たな一歩を踏み出すことになりますが、そんな中、クッキー缶に入った爆弾を一人の少女が警察署に届けるのでした。それが爆発して一人の警察官が死亡してしまいます。この事件で藤代弁護士が逮捕されるのですが、実際の犯人は男役の高嶋政伸でした。
42時間後に大爆発が起きるように爆弾をセットしたと出頭してきたのでした。
有希子は説得を試み、3つの質問を行い爆発物の場所を特定をしようとします。
ですが、なかなかうまくいきません。しかし、表情の微妙な変化を読み取ろうとします。
昔、冤罪で捕まった男は警察に恨みを持っており、自分の人生が台無しにされた恨みを晴らすために起こした事件なのでした。犯人は36Fというヒントを出していましたが、それは摂氏2度という意味なのでした。
有希子は犯人の感情を揺さぶるために、めったに出さない女の涙作戦を行い、母親が悲しんでいることを犯人に訴えかけます。動揺した犯人は、36Fの意味のヒントを伝えてしまうんですね。それで事件はあっさり解決です。
犯人がそうそうに特定されているドラマですが、天海祐希さん演じる有希子の演技力に引き込まれるドラマとなっています。
「緊急取調室」第2話
- 第2話 あらすじ
河原でモデル・霞智子(佐藤寛子)の死体が見つかり、さっそく被疑者が逮捕された。被疑者は遺体発見現場近くのコンビニエンスストアのトイレで、凶器と思われるスパナを洗っていた杉田英治(林家正蔵)。
妻と中学生の娘を持つ電器店の店主だった。ところがこの杉田、捕まってから12時間が経過しても、捜査一課での取り調べに対して一言もしゃべらない。
お手上げ状態になった捜査一課は、有希子(天海祐希)ら「緊急事案対応取調班(=キントリ)」に取り調べを要請。さっそく菱本(でんでん)と小石川(小日向文世)が、杉田の取り調べを始めることに。
ところが、杉田は落ち着き払った態度で、相変わらず完全黙秘を貫く…。
*TV朝日より引用
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さっそく女性の死体発見される場面から始まります。女性は頭部を鈍器のようなもので殴られた跡があります。すぐさま犯人が特定され杉田が確保されますが、黙秘を貫こうとします。
その間、有希子の聞き込みでは、周囲からは杉田への反応が良好で、経営している電気店も、下町電気店では珍しく赤字が出ていないほどの人気の電気店でした。ですが、娘は重い心臓病を患っていることが判明し、手術が行われることがわかったのです。
有希子は娘が入院している病院に行きますが、医師の道長幸作が怪しいと判断します。
ある仮説を作るのですが、それは有名な外科医の道長に娘の手術を頼む代わりに杉田を殺してあげたのではないかという仮説でした。
ですが、実は真犯人は道長であり、女性に付きまとわれカッとなって殺したところに、杉田が通りかかり、娘の手術をしてあげるから、殺しの身代わりになってくれと言われ、杉田がいう通りにしてしまうという結末でした。
犯人は杉田かな~と思っていましたが、ちょっと展開が広がって面白かったです。
「緊急取調室」第3話
経済産業省のエリート官僚・佐原俊夫(神尾佑)が自宅の階段から転落死。
血まみれになって倒れている俊夫を母・和子(田島令子)が発見した時、階段の上には若く美しい妻・利香(安達祐実)が呆然と座っていた…。
俊夫は転落直前、6歳の息子・大地(田中奏生)が使っていた玩具の電車で頭部を殴られていたが、その玩具には利香の指紋が多数付着。
利香も自分が夫を殺したと自供する。
*TV朝日より引用
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夫が階段から転落し、妻の利香が呆然として、姑のような女性が泣き叫ぶシーンから始まります。すぐに利香が逮捕されますが、利香は罪を認めます。利香は原因は旦那の女性関係だと言います。ですが、供述は嘘だとバレます。その後二転三転とする利香の供述に振り回されます。
利香は大人しそうにしていて、何度も嘘をつき警察を躍らせる姿は、さすが安達由美!という演技です。
結局息子への暴力から守るために利香が殺したということが真実なのですが、可能な限り自分の罪を小さくして息子と一緒にいたかったみたいですね。
今回は特にひねりはありませんでしたが、利香の演技力に惚れ惚れしました。
「緊急取調室」第4話
衆議院議員の三木本史郎(神保悟志)が贈収賄疑惑で、警視庁に任意同行された。
本来は捜査二課が扱うべき事件だが、刑事部長・郷原(草刈正雄)直々の要望で「緊急事案対応取調班(=キントリ)」が取り調べを担当することに。
さっそく中田(大杉漣)、かつて捜査二課にいた小石川(小日向文世)は三木本の取り調べを開始し激しく追及する。
*TV朝日より引用
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三木本は献金を受け取ったのは第一秘書の菅沼だと言いますが、自分を疑うならば留置所に一泊すると言い出します。その夜、菅沼は遺書を残し、青酸カリが入ったお酒を飲んでしまうのでした。
ここで献金に関しては菅沼が犯人かなと思わせるところですが、三木本が菅沼に持たせていたUSBに菅沼の遺書が書かれたものが入っており、計画的な三木本の犯行だということがわかります。
菅沼はUSBの中身を見て気づきましたが、それを知っていてあえて青酸カリを口にして、さらに遺書に書き足すようなこともしています。
「緊急取調室」第5話
担任であり生徒たちを閉じ込めている柊が倒れてしまい、学級委員長のさくらが看病することに。
公園の池に捨てられたスーツケースの中から、男の絞殺体が見つかった。被害者は詐欺グループの幹部・真木祐介(竹財輝之助)。監物(鈴木浩介)が8年前に取り逃がした指名手配犯だった!
それからまもなく、事件当夜にスーツケースを池まで運ぶ男を目撃したという人物が、別々に名乗りを上げてくる。目撃者は春日小夜子(根岸季衣)、望月芳江(茅島成美)、松井蘭子(西尾まり)の3人。
有希子(天海祐希)が事情聴取をすると、犯人の人相に関しては判を押したように同じ証言であり、犯人は40歳前後の中肉中背の男。
髪は短く、眉が濃く、細面で、頬にはほくろがあったという。
*TV朝日より引用
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ここまで供述がそろうと不自然極まりないですよね。その通りであり、監視カメラにはそれらしき人は映っていません。3人の主婦には明らかな共通点はありませんが、それは有希子の取り調べにより崩れていきます。
実は、3人の主婦はデート商法の詐欺被害者だったのでした。彼女たちは真木を追っており、そのとき偶然知り合ったのでした。真木のマンションに行った3人は、すでに死亡している真木を発見し、そこにいた男に運搬を手伝わされたということでした。
犯人は主婦の方の再供述から一人の警察官だということがわかりました。今回は、監物が昔取り逃がした犯人ということもあり、鈴木さんが熱血ですし、菱本さんの犯人イラストが上手だということがわかります。
「緊急取調室」第6話
ゲーム会社社長・山本真人(佐戸井けん太)が誘拐され、被疑者としてゲームデザイナー・北原健(満島真之介)が逮捕された。
北原は一部に熱狂的なファンを持つゲーム『ペガサスアドベンチャー』の開発者。苦労して作り上げた最新作『ペガサスアドベンチャーIV』がお蔵入りになるのを阻止するため、犯行に及んだと思われる。
だが、北原は頑として山本の居場所を明かそうとしない。そこで、緊急事案対応取調班(=キントリ)は山本の安全を確保するため、早急に取り調べを行うことに。
*TV朝日より引用
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北原は「答えはぼくのゲームの中にあります。」と格好いいことをいいますが、そんな風に挑戦的に言われると、ゲームをしたくなるのが有希子ですよね。寝る間を惜しんでゲームを行います。ですが、結局はプロゲーマーに頼んでしまうのでした。そして、誘拐された山本は硫化ガスで死亡していることがわかります。
昔中田刑事が、少年課時代に北原を万引きで補導したこともあり、自分が尋問するといいます。熱い中田刑事が情に訴えかける形で北原の気持ちを引き出していきます。また、有希子が北原と山本の親子関係を暴き、あなたは「認知されていなけど息子さんですね」の一言で北原は吐いてしまいます。
結局、明確な証拠はない状態での取り調べだったので、北原が頑張れば無罪となったのではないかという気がします。北原の良心に問いかけるような尋問で北原も負けてしまいましたね。
「緊急取調室」第7話
3人を殺した罪で元ジャーナリスト・真田正巳(浅野和之)に死刑判決が下った。
かつて現職議員の覚せい剤使用疑惑および、暴力団のフロント企業とのつながりを掴んだ真田は、それをネタに議員を恐喝。
逆に、命を狙ってきた暴力団の条件を飲むことになった。その条件が元構成員2人とパチンコ店店員・向井を殺すことだったのだ!
*TV朝日より引用
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真田はすべての犯行を認めているため、死刑判決がでています。ですが、一部の供述に矛盾があり、有希子が取り調べします。一人の死体(向井)の遺棄場所だけ違っていたことに有希子は疑念を抱き、向井殺しだけ別人の犯行ではないかということを考えます。
有希子は徹底して向井の妻、恵子(伊藤裕子)を洗います。
証言や妻の身体の痣により、向井は妻に対して激しくDVを行っていました。実はそんな恵子を真田は愛していたんです。向井は刺殺されていたのですが、日々の激しい暴力に耐えかねた恵子が向井を殺したのでした。
真田は恵子を最後の最後までかばいます。有希子に真相を暴かれてしまいますが、それでも恵子をかばいます。結局悲しい結末になってしまいます。ですが、最終話への繋がりがある回となっています。最後の最後で、真田が有希子の夫、匡(眞島秀和)に関する情報を教えてくれます。その情報を元に電話をかけると、あるラーメン屋に繋がるのでした。
「緊急取調室」第8話
亡くなった夫・匡(眞島秀和)に関する“人生を変えるような事実”が書いてある…と真田(浅野和之)から、取材手帳の存在を聞かされた有希子(天海祐希)。
彼女は真田から聞いた番号に電話をかけ、取材手帳を持っている人物とコンタクトを取る。その人物とは…小さなラーメン屋を営む嘉納肇(堀部圭亮)。
かつては小石川(小日向文世)の部下だったが、真田に嵌められて警視庁を追われた男だった。
嘉納の店に行くと、嘉納は手帳はここにはないと言い、翌日公園で渡すという。
*TV朝日より引用
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嘉納に会いに行きますが、嘉納は殺されてしまいます。手帳を取りその場を立ち去った有希子は、嘉納殺しの重要参考人として手配されます。嘉納は小石川刑事のかつての部下でした。仲間たちに見つかった有希子は、小石川と話し合います。その後、すぐに逮捕されるのですが、実は梶山管理官をはめるために逮捕されていたのです。
手帳には、梶山管理官と郷原部長の名前が書かれていたんですね。「梶山管理官はトップとつながっている、警察全体を揺るがす事態になるかもしれない」ということがキントリ・メンバーの共通認識になります。
いよいよラストですね。夫殺しの真相がわかります!!
「緊急取調室」第9話
夫の死の真相を紐解く手がかりは、元警察官のラーメン店店長・嘉納(堀部圭亮)に託された、元ジャーナリスト・真田(浅野和之)の取材手帳にあった!
だが、やっとのことで入手した手帳の記述には謎も多い…。中でも有希子が引っ掛かったのは、暗号めいた数字の羅列だった。
嘉納殺しの重要参考人として追われ、今や梶山(田中哲司)から取り調べを受ける身となった彼女は、思うように身動きが取れない。
そんな中、小石川(小日向文世)は有希子に代わって数字の意味を聞き出すため、殺人罪で東京拘置所に収容されている真田のもとへ。
だが、その帰りに小石川は何者かに銃撃され、意識不明の重体に陥ってしまう…。
*TV朝日より引用
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有希子は逃げている際に、小石川に手帳の番号を伝えていました。有希子の取り調べは、梶山管理官が担当します。一方、防犯カメラから嘉納殺しの犯人は、警察学校で渡辺と同期だった堤という男だと判明します。しかし、堤は拳銃自殺してしまいます。そしてその拳銃と夫を撃った拳銃の弾丸が一致します。
夫を殺した犯人は堤だった!?ということで、堤をもう逮捕できない悔しさに打ちひしがれる有希子です。そんな中、目を覚ました小石川から、菱本刑事が番号は貸金庫の番号だと聞かされます。貸金庫にはなにもなかったのですが、監視カメラに金庫の中から帳簿を持ち去る郷原部長直属の課長の姿があるのでした。
郷原部長が取り調べを受けることになりますが、管理官と申し合わせた取り調べに、良心の呵責で耐えかねなくなった管理官は有希子に取り調べを譲ります。真実は、警察の裏金を知った真壁夫が正義を貫こうとして殺害されたことがわかります。郷原部長が裏金を隠すために堤に命令して殺させたんですね。
最後は、郷原部長は正義に片寄り、この取り調べを録画して証拠を残せ!と命令します。そして、最終的な真犯人として逮捕されます。ですが、管理官も裏金のことを知っていて、郷原部長に加担していたにも関わらず、管理官は逮捕されません。それがちょっと納得いきませんね。
郷原部長がすべてを自分の罪としたのが原因なのですが…今回も情に訴えかけるような形での最後となりました。
【緊急取調室】人物相関図
【緊急取調室】の登場人物&キャスト紹介
真壁有希子(演:天海祐希)
警視庁捜査第一課に配属後、特殊犯捜査(SIT)女性初の第3係長の主任に就任。ところが、バスジャック事件で交渉に失敗。犯人に発砲するという失態を招き、取り調べ専門チームである捜査第一課緊急事案対応取調班(通称・キントリ)に配属される。
一匹狼タイプだが、人一倍人が好きであり、警察官は青くなければならないという強い信念を元に動いている。
梶山勝利(演:田中哲司)
捜査第一課緊急事案対応取調班(通称・キントリ)を統括する管理官。
冷徹な判断力と要領の良さで出世を重ねてきた。
昔からよく知る有希子の“交渉術におけるエキスパート能力”に目を付け、キントリの新メンバーに抜擢。決断力で部下を引っ張る男。
渡辺鉄次(演:速水もこみち)
警視庁・刑事部捜査一課、殺人捜査第一係の刑事。
ルックスなら署内ピカイチであり、上司の命令ならばどんなことも従う。
係長である監物大二郎とコンビを組んでおり、周囲から「もつなべコンビ」と呼ばれる。
堅物大二郎(演:鈴木浩介)
警視庁・刑事部捜査第一課の殺人捜査第一係長。
部下の渡辺鉄次とコンビを組んでおり、周囲から「もつなべコンビ」と呼ばれる。
クールな感じもするが熱い一面もある。自分たちが検挙した犯人を横取りしていく緊急事案対応取調班(通称・キントリ)に対して敵意を抱いている。
相馬一成(演:篠井英介)
警視庁・刑事部捜査一課の課長。
緊急案件の場合、被疑者の取調べを捜査第一課緊急事案対応取調班(通称・キントリ)に行わせるかどうかを判断する。
陰険で、警察内部の裏情報には精通している。
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