TBS系列連続ドラマ「アリスの棘」とは
「アリスの棘」とは、TBS系列で、2014年4月11日の毎週金曜22時～同年6月13日まで放送されていたドラマです。
大学病院を舞台にした、かつてない復讐ドラマです。TBSドラマでは７年ぶりの出演となる上野樹里が復讐の鬼としてヒロインを演じます。
出演者は、上野樹里、中村蒼、オダギリジョー、田中直樹、國村隼などであり、サスペンス要素たっぷりなドラマとなっています。
「アリスの棘」のストーリー
完全オリジナルドラマであり、痛快で破天荒なダークヒロイン演じる上野樹里が父親の仇である腐った医者どもに鉄槌を下す、痛快でスタイリッシュなサスペンスドラマ。
「アリスの棘」各話のあらすじとネタバレ
第１話「禁断の医療サスペンス！父を殺した医者は誰!?壮絶な復讐が始まる」
聖林大学付属病院に、クールな新人外科医がやってきた。瞳に強い意志を感じさせるその女性の名は、水野明日美（上野樹里）。そこで彼女が出会ったのは、正義感あふれる看護師・星野美羽（栗山千明）、こころ優しい研修医・磐台悠真（中村蒼）、患者本位の治療を第一に考える有馬毅教授（國村隼）…。患者に寄り添う彼らのようなスタッフがいる一方で、この大学病院にはある闇があった。それは、患者を出世や研究の道具としてしか見ない医師やスタッフたちとその体質。患者はマウスと言ってはばからない伊達理沙（藤原紀香）、患者より研究第一の千原淳一（田中直樹）…そんな彼らの上に、王者のように君臨しすべてを采配する磐台修一教授（岩城滉一）。
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明日美の元に、死んだ父の手術看護記録が送られてきます。明らかに偽造されたものであり、明日美は真実を突き止めようと、聖林大学付属病院で勤務します。
偽の手術看護記録を書いた看護師長・蛭子雅人（六平直政）を最初のターゲットとして狙いを定めます。すると、当時明日美の父を腹腔鏡手術の実験材料にした真犯人は伊達理沙（藤原紀香）ということがわかります。
明日美は復讐として、伊達の婚約者に、伊達の本性を明かすなどコテンパンにやっつけるのでした。また、父の死亡には千原淳一も関わっていることがわかり、次のターゲットとなります。
その矢先、明日美に新聞記者の西門優介（オダギリジョー）が声をかけてきます。
明日美にビビッて伊達は退職してしまいます。確かに一緒の職場にはいたくないですよね。もう自分の自由にはできないですし。明日美も、相手を社会的な抹殺という感じで、
身体ではなく精神面・社会面でダメージを与えていくのは痛快でした。逃げた伊達が、明日美への復讐とかを考えていないかはちょっと心配ですけどね。
第2話「野心家に悲しみの報復を」
15年前の医療ミスを知る西門（オダギリジョー）から謝罪の言葉を受けた明日美（上野樹里）は、それを受け流し自分のことを黙っておくよう冷たく突き放した。
その頃、明日美の父親の手術時、伊達（藤原紀香）の指導医をしていた千原淳一（田中直樹）は、伊達なき医局で次期教授候補として頭角を現していた。だが、看護師や他の医師からの、彼の評判は最悪なものだった。彼の頭の中には、出世と研究、そして溺愛している娘のことしかなかった。
そんなある日、千原の元に磐台教授（岩城滉一）直々の手術要請が入る。彼の研究は評価しているが、大きなオペ実績がないことを危惧した磐台は、聖林大学付属病院に多額の寄付をしている特別患者の手術を千原に任せたのだ。その手術の前日、千原の愛娘が行方不明だと妻から連絡が入る。直後に、千原の元へ「娘を誘拐した」という電話が…。そして、千原のデスクには、15年前の手術看護記録とアリスのメッセージカードが置かれていた…。
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千原は、明日美の父の開腹を認めなかったために、死に至らしめてしまったのでした。これを知った明日美は千原に復讐します。千原の最愛の娘を誘拐したと思わせて、手術を自分一人で行うように脅すのでした。千原はどうせ見ていないから他医師に執刀させようとタカをくくりますが、患者が大物なだけに、見学室にはお偉方がたくさんいて、それはできません。千原は実は視野狭窄を起こしており、手術はできないのでした。
明日美は、困った千原に追い打ちをかけるように「私にも家族があるんだ。根拠のない言いがかりで評価が下がったら困る」と言わせ、即刻解雇となるのでした。
明日美はまた、大胆にも娘を誘拐するという所業をなしとげました。まぁ実際には誘拐していないんですけどね。また、やりとりを一部始終録画しており、医師免許自体も使えなくするという用意周到ぶりです。明日美はこれらの実行を事前に考えていたのですかね。一人ずつ明日美の復讐でやられていくのは、ホントに面白いので次回にも期待です。
第3話「復讐崩壊裏切りと禁断の罠」
移植外科教授の有馬（國村隼）は、立て続けに起こった消化器外科でのトラブルの原因が、明日美（上野樹里）にあると考えていた。有馬はその件をあっさりと認めた明日美に、医局内の不穏な動きを監視するよう命じる。
そんなある日、病院内は、テレビ出演する日向弁護士（尾美としのり）の話題で持ちきりだった。聖林大学付属病院の顧問弁護士を務める日向は、敏腕弁護士で愛妻家、そして何より弱者の味方として、患者やスタッフから厚い信頼を得ている人格者。近く行われる都知事選にも出馬するというが、しかしその裏では、病院内で起こった手術ミスやトラブルの隠蔽工作に関わっていた。医療ミスを糾弾してくる遺族に大金を掴ませ、やんわりとした物腰で説き伏せる、それが日向の常套手段だった。
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明日美は日向が父の死に関わっていることを知り、日向の愛人だった里中絵梨を利用します。彼女を妊婦に仕立てて、日向をビビらせるのでした。明日美は絵梨を日向の結婚記念日に送り込み、日向が「子供を始末しろ」と言っている様子を撮影するのでした。
明日美は動画を公表されたくなかったら、小山内孝夫の無実を証明しろと脅し、日向はその通りにするのでした。そして、政治に出馬を考えていた日向でしたが、西門がとどめをさしてくれて日向は社会的にも抹殺されます。
明日美のカッコよさはいつもどおりでしたが、西門が積極的に協力してくれる様は素敵でしたね。これで明日美は、あっという間に３人ものターゲットの報復をすることができました。まだ３話ですが、ペースがとても速いですね。１話につき１人だと、１０話あるとしたら１０人のターゲットがいないといけません。それはさすがに多いので、次回以降、復讐に時間がかかっていくのでしょうか。
第4話「復讐完結禁断の新薬実験」
先日の日向弁護士の騒動で、一時は悪い噂も持ち上がりかけた磐台教授（岩城滉一）だったが、胃がんの再発予防に画期的な新治療を発表したことにより、MR（医薬情報担当者）たちの間で話題になっていた。その権威にあやかろうと自社の薬を売り込むMRたちに対して、磐台は耳を貸さなかったが、唯一、手塚製薬の田崎（霧島れいか）だけは特別視していた。そう、15年以上にもわたり、裏取引をしている関係だったのだ。
一方、西門（オダギリジョー）は、15年前の小山内医師が死んだのは医療ミスではないのかと磐台に尋ねるが、磐台は「証拠がなければ事実はないのと同じ」とはぐらかす。その態度から、磐台こそ黒幕だと確信した西門は、そのことを明日美（上野樹里）へ伝えると、明日美は磐台の息子である研修医の悠真（中村蒼）から情報を聞き出すという。
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磐台は進行胃がんの術後再発リスクを抑える「RX-1」という新薬の治験の対象者を検討します。萩原光一（榎木孝明）という有名な登山家が対象者でしたが、まずは荻原と同じような症例で試しに治験を行い、副作用の程度を実験するということをして、その人を死亡させていたのでした。実は、わざと新薬の副作用が出やすい症例を選んでいたのです。そしていよいよ萩原に白羽の矢がささります。
明日美はそれを知っていながら、泳がせようとします。これで間違いなく磐台を破滅させることができる！と。ですが、西門には関係ない人を巻き込むなと言われます。
明日美がいよいよ荻原の手術というところで、目の前には大きな虹が見え、父親との思い出によって、最悪の一歩を踏みとどまれたのでした。
明日美、危なく悪いやつらと同じレベルまでなり下がるところでしたね。神様にやめろと言われているかのようでした。西門も安心したと思います。
明日美の父は、本当に磐台に殺されたのでしょうか。治験でわざと副作用がでるようにするなんて、そんなわざとらしいことをするのかなとも思いましたが、まだまだ磐台の真意はわからないですね。
第5話「暴かれる父の死のすべて」
明日美（上野樹里）の父親・小山内（眞島秀和）が亡くなる数日前、小山内と磐台（岩城滉一）が言い争っていた事実を掴んだ西門（オダギリジョー）。小山内が亡くなった日の事を詳しく明日美に聞くと、命に別状のない胃潰瘍の診断だったが、ある日、緊急手術をすることになり、その手術は当時ではかなり難易度の高い腹腔鏡を使ったものだったと答える。そのオペを強引に指示したのは磐台だったのか？ 何か引っかかりを感じる西門は、当時のことを聞けそうな人はいないか明日美に尋ねると、明日美は嫌がる蛭子（六平直政）を呼び出し、15年前の父親の手術のことを聞き出す。そこで蛭子が語った15年前の話とは…！？
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明日美の父が緊急手術を余儀なくされたのは、図書館での吐血が原因だったらしいですが、実はその証拠を握っているのは日向でした。とある別荘に証拠ファイルを隠していたのです。ですが、刑事訴訟でお金が亡くなった日向は、磐台に別荘を買い取るように脅します。明日美と西門はそれに気づき駆け付けますが、時すでに遅し、磐台は証拠を握りつぶした後でした。残った証拠には、カテコラミンという昇圧剤が処方されていたという紙切れのみでした。
カテコラミンは出血時には処方が禁忌のため、このカテコラミンを用意したとされる看護師の三浦直子が、次にターゲットとなると思います。ですが、やはり真犯人？は磐台で間違いないのでしょうか。この磐台をつぶすために証拠集めをしていくということになりますね。磐台も日向が先に自分を頼ってくれて安心したと思います。
第6話「冷酷非情父を殺した､鉄の女」
磐台教授（岩城滉一）の別荘で手に入れた手がかりを元に、ベテラン看護師の三浦直子（山本未来）に近付く明日美（上野樹里）。そんな明日美に対して西門（オダギリジョー）は、三浦と磐台は裏で繋がっている可能性があると警戒を促す。直子とはオペ専門の看護師で器械出しの腕は一流だが、人づきあいを嫌い病院で寝泊りし、患者にさえ笑顔を見せない“鉄の女”と影で呼ばれる奇異な人物だった。15年以上も主任看護師として聖林大学病院で働く直子は、明日美の父・小山内教授の死に関する秘密を知っているのか…？
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磐台は明日美を怪しみ、経歴や人間関係を調べます。息子で研修医の悠真との仲も疑います。明日美と仲の良い看護師の星野美羽に聞きますが、美羽は悠真が好きなので明日美に怒りを覚えます。とうとう、磐台に明日美の正体がバレてしまうのでした。
三浦直子に関しては、当時事故で植物状態になった夫を人質にして、磐台がカテコラミンを用意させていたのでした。直子は小山内に申し訳ないと思っており、磐台がカテコラミンを処方するよう指示した証拠を持っていると明日美に告げます。ですが、それを先に知った磐台に握りつぶされます。
またまた磐台に先を越されてしまいました。そして、女の嫉妬は醜いものですね。美羽は磐台側についてしまいました。本当にあと少しのところで、磐台を追い詰めることができそうなのに、もどかしいです。証拠は声に出さないでこっそり受け渡しするべきですよね。
第7話「蘇る女！復讐には復讐を」
ベテラン看護師の三浦直子（山本未来）から重要な証言を得た明日美（上野樹里）だが、直子は夫と一緒に病院から姿を消してしまった。磐台教授（岩城滉一）に正体を知られて焦りを隠せない明日美は、改ざんされた父の手術看護記録を有馬教授（國村隼）に渡すと西門（オダギリジョー）に伝える。その言葉に「簡単に病院側の人間を信用するなと」忠告する西門だが、明日美は聞き入れず、二人は対立してしまう。
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明日美は有馬を信じているみたいですが、じつは有馬は磐台側の人間でした。
ちなみに、自分を惨めな境遇に追いやった明日美に復讐すべく、伊達が明日美を殺そうとやってきます。ですが、明日美を庇って悠真が刺されるのでした。
そして有馬は、自分の娘に移植する腎臓を探していたようで、峰岸健太から手に入れようとしているようなのでした。
悠真はとてもかわいそうです。明日美に気があるだけに、明日美が実は復讐のために動いているだけなのに、悠馬が明日美のために刺されるなんてショックです。有馬も良い顔をして実は悪いやつだったなんて、今後明日美はどのようにしてターゲットと対峙していくのでしょうか。そろそろ最終話も近くなってきましたので、ストーリーの全容が見えてきつつありますね。
第8話「復讐の女再び…狂気のオペ計画始動」
伊達（藤原紀香）に刺され、瀕死の状態となった悠真（中村蒼）。磐台教授（岩城滉一）とショックを隠せない美羽（栗山千明）から、「これで満足か？」「あんたのせい！」と責められ、言葉が出ない明日美（上野樹里）。茫然自失で自宅へ帰ると、悠真を巻き込んでしまった自責の念に駆られ部屋に閉じこもってしまう。そんな明日美を心配する水野（中村梅雀）だが、どう接していいかわからず、手をこまねいていた…。
一方、明日美を心配する西門（オダギリジョー）が病院を訪れると、有馬の娘・鈴（藤原令子）に声をかけられた。「腎臓移植が出来ることになった」と嬉しそうに話す鈴だが、2度目の移植手術への不安を西門に打ち明ける。
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なんと、刺された悠馬は死亡してしまいます。明日美は、何の罪もない良い人を死なせてしまったと自責の念に駆られます。そして、ダムから飛び降りて自殺しようとしたのですが、西門にとめられます。
西門は、有馬の娘の鈴が移植手術を待っていることを知り、驚きます。そんな中、磐台から「１５年前の移植手術についてリークしたい情報がある」と連絡があります。ですが、磐台は現れず、変死体となって発見されるのでした。
悠馬は死にはしないと思っていたのですが、がっかりでした。そんな息子の死亡が心に響いたのか、磐台は真実を話そうとしましたね。なんと磐台は真犯人ではありませんでした！！途中から有馬が怪しいと思っていましたが、ここにきて有馬が本性をだしてきました。磐台は口封じに有馬に殺されたのでしょうか。
第9話「最終決戦屈辱･裏切り･逆転！そして希望の明日」
磐台教授（岩城滉一）亡き後、消化器外科の教授も兼務することになった有馬（國村隼）。患者のためにも、聖林大の医師としての誇りを取り戻すためにも力を貸してほしいと医局のスタッフに頭を下げる有馬の呼びかけに、スタッフたちから拍手が起こった。そこで峰岸健太（竹場龍生）のバイパス手術を行うことを発表した有馬は、「後進を育てるのも大事な仕事だ」と言い、岡村（今井隆文）に健太の執刀医を頼みたいと告げる。また自身は、シンガポールの大学に客員教授として3ヶ月間、招へいされることになったという。
一方、有馬が健太の腎臓を狙っていると確信する明日美（上野樹里）と西門（オダギリジョー）は、健太の手術を阻止するすべを考え悩んでいた。
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明日美達は有馬の過去の犯罪を暴こうとします。西門は、妹の結衣が死亡した際に謎の開腹跡が気になっており、妹の臓器が有馬の娘に移植されたのではないかと疑います。そのため、鈴の肝細胞と、結衣の肝細胞のDNAを調べて一致すれば移植されたという証拠になると気づきます。ですが、鈴の肝細胞はパスコードがかかったケースに入っており開けることができないのでした。そこを、美羽が味方してくれてケースを開けるのを協力してくれます。
有馬は美羽の裏切りに気づき、手術を強硬しようとしますが、明日美に止められ、証拠も握られてしまい、諦めざる終えないのでした。
これで明日美の復讐はすべて終わりになったかと思われます。真犯人は有馬であり、磐台も深く関わっていたのでした。ですが、まだ最終話ではないですし、なんかすっきりしないですね。
また、西門の復讐は終わっていません。西門の妹は有馬に殺されて臓器を奪われていたのですから。西門は逃げた有馬に復讐しようと考えている様子です。
なんか、途中から父親の復讐というよりかは、有馬の悪だくみを暴こうみたいなストーリーになっています。次回最終回、西門は有馬をどうするのでしょうか。
最終話「真実の残酷な棘-それぞれの光」
西門（オダギリジョー）から、「君を裏切ろうとしている」という電話を受けた明日美（上野樹里）は、西門が有馬（國村隼）を追って向かっている空港へと急ぐ。しかし明日美が到着したとき、空港は思いもよらぬ事態が起こっていた！？
この事件を裏で操っている「黒幕」を暴くことがすべての謎を解き明かす鍵になる…。たくさんの人の人生を狂わせ一人のうのうと生きている人間を必ず追いつめると宣言する明日美は、緻密な計画のもとついに動き出す！！
“父を殺したのは、誰だ”
その疑問が明らかになったとき、明日美の15年間の復讐計画が、ついに終焉を迎える。
勝つのは誰なのか。最後の最後に、明日美の笑顔は見られるのか…！？
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西門が有馬を見つけたときには、有馬は死亡していました。その犯人は、なんと水野和史でした。水野は鈴の実の父親で、娘に腎移植をしてやりたいと考えて、有馬に相談したところ、有馬が自分の養女にするならしてやってもいいと交換条件をだしたみたいです。
水野は有馬が人を殺してまで移植しようとしていることを知らなかったとはいえ、その事実を知った小山内殺害にも関与してしまっていました。つまりは、ずっと明日美を騙していたわけです。水野は自責の念から明日美に小山内の手術記録を送ってしまい、明日美の復讐劇が始まったということです。
西門は水野を縛り上げて殺そうとします。ですが、水野は「このままでは明日美が人殺しになるから、せめてロープをほどいてくれ」と懇願します。それを見た明日美は、水野を抱きしめて許すのでした。
激動の最終話でした。復讐に生きてきた明日美は、なんとおいちゃんこと水野和史が黒幕だったなんて思いもよらなかったでしょうね。ですが、最後には水野に「ずっと待っている」と告げています。明日美の復讐は、なんとか自分の手を本当の意味で汚さずに済みました。
西門は、妹を殺された恨みはありますが、ずっと明日美を支えてきましたし、線引きもしっかりできていましたね。最後ハッピーエンドでとても面白いドラマだったと思います。
【アリスの棘】の登場人物＆キャスト紹介
水野 明日美（上野樹里）
消化器外科新人医師。母を早くに亡くしてから父と2人暮らし。そんな最愛の父も急死し、失意にくれていたとき、差出人不明の手術の記録が届く。その内容には、父は医療ミスで死亡したと書かれたものであった。父の死の真相を解明するために医師となる。
磐台 悠真（中村蒼）
小児科の研修医で、病院内で絶大な発言力を持つ、消化器外科教授・磐台修一の一人息子。穏やかで優しい性格。不思議な魅力を持っている明日美に惹かれていく。
西門 優介（オダギリジョー）
毎朝新聞医療部記者。死亡した妹の担当医師だった明日美の父・孝夫が薬剤を横領していたという情報を知る。信頼していただけにショックが大きく、その真実を暴こうと決意する。
千原 淳一（田中直樹）
聖林大学付属病院・消化器外科の准教授。出世欲が強い。次期教授のイスを狙っている。ミスをしないように、最初の一手だけは担当し、後は他の医師に任せることが多い。もしミスをしても責任は一切とらず平気で部下を売る。
・有馬 毅（國村隼）
聖林大学付属病院・移植外科教授で医学博士。技術も確かであり、他の医師や患者からの信頼も厚い。温厚で笑顔であり、院内でも人気のトップ医師。次の病院長を狙う磐台の立場を脅かす存在。
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